こんにちは! 寺尾祐子です。


人は「ガマンできるところ」で落ち着く。
今日は、少し耳が痛いこの言葉から、
人生とブランディングについて考えてみます。
 

理想があるから、「ここではダメ」と気づける

お盆休みの移動中、夫と息子と立ち寄った
ケンタッキー・フライド・チキン。


何年ぶりかにあの味を頬張りながら思い出したのが、
日本KFCの「中興の祖」と呼ばれた
元社長・大河原毅さんの話です。


今年6月、日本経済新聞の
「私の履歴書」で読んだエピソードが印象的でした。


大河原さんは、
若い頃に勤めていた職場の先輩の結婚式で、
上司がこんなスピーチをするのを耳にします。


「新郎はとても優秀で、将来は協会の課長になるでしょう」


期待を込めたほめ言葉だったと思うのですが
大河原さんは、その言葉から

部長より上のポストは、
高級官僚の出向者で占められている組織の現実を悟ります。


幼い頃に家業が破綻し、
豪邸での暮らしを失った経験を持つ大河原さんには、

「いつかは再びテニスコートや暖炉のある家に住む」
という明確な理想がありました。



だからこそ「ここにいてはダメだ」と
1年も経たずに辞表を出します。


その後、転職した大日本印刷でも、
偶然見てしまった部長の給料袋をきっかけに、

「この給料では、テニスコートや暖炉のある生活は無理だ」
と、再び辞表を提出。
 

 

そして日本KFCの創業メンバーとして参画し、
のちに社長となりました。


大河原さんは、
結婚式の祝辞でも、給料袋の数字でも、

「ここでは自分の望む生活は手に入らない」
と気づくたびに決断し、動いています。


もし「まあ、これくらいでいいか」
と踏みとどまっていたら、今の日本のKFCは、
少し違うものになっていたかもしれません。
 

 

自分の「譲れない基準」を知っていますか?

ーーーーーーーーーーーーーーー
人は誰しも、無意識のうちに
「自分がガマンできるところ」で
落ちついてしまう。
ーーーーーーーーーーーーーーー



少々ぐさりとくる言葉ですが、
ドキッとしませんか?


人が主体的に人生の転機を起こす瞬間は
多くの場合、
「今のままではガマンならない!」
と強く感じたときではないかと思います。


私自身を振り返っても、
人生の転機の多くは、
「このままじゃイヤ!」
と望む方向へ動いたことでした。


あなたはいかがでしょうか?


何を「ガマンならない」と感じるかは、人それぞれ。
同じ人でも、
年齢や経験によって変わっていくものです。


だからこそ大事なのは、

どこまでなら妥協でき、
どこからは譲れないのか、

を言語化しておくこと。


この問いは、人生だけでなく
企業のブランディングにも同じことが言えます。
 

ブランディングにも「譲れない基準」が必要

明確な基準がないと、
日々の判断はどうしてもブレてしまいます。


「コストがかかるから」
「無難だから」


と、その場の都合で小さな妥協を重ねてしまい、
本来目指すべき世界観から遠ざかってしまう。
よくありそうな話です。


価格設定も、
デザインも、
発信する言葉遣いも、
「なんとなく」で決めるものではありません。


「どんな人に、どんな価値を届けるのか」
「自分たちは何を大切にして、何だけは譲らないのか」


この基準があるからこそ、一貫性が生まれる。



ブランディングとは、
「何を選び、何を選ばないか」
という基準をつくることでもあると私は思います。

 

 

 

「これだけは譲れない」を言葉にする

人は放っておくと、つい
「ガマンできる枠」の中に収まってしまう生き物。


だからこそ、
人生もブランディングも、
基準を持っておくことが大事なんだと思います。


仕事や大きな決断だけでなく、
身につけるもの、
食べるもの、
付き合う相手、
暮らす空間に至るまで、
私たちは毎日無数の選択を積み重ねています。


理想を描くことと同じくらい、
「これだけは譲れない」
「この状態だけはガマンならない」

という境界線を知ることは、
とても価値がある作業です。



かくいう私も、
自分の基準を言語化できたときはメモに残しています。


誰にでもぼんやりとはあるはず。
ぜひ一度、言葉にしてみてくださいね。


生きやすくなると思いますよ。


少しでも参考になったらうれしいです。
 

 

 

▼「広報PR」や「女性リーダーのための哲学サロン」

に関するご相談、ご質問、ご要望等は、
ご相談・お問合せはこちらから