マンガ1巻感想「カモのネギには毒がある」

経済学者加茂洋平が、行動経済学を駆使して、詐欺師らをやっつけるという、勧善懲悪ストーリー。

詐欺師を引っ掛けるところなんかは「クロサギ」っぽい。
さすが原案が夏原武先生だけのことはある。
ワトソン役が素人の若い女の子なのは、「クロサギ」だけでなく、甲斐谷忍先生の「ライアーゲーム」も同じ。

「異時点間の選択」「アンカリング効果」「ヒューリスティック」等の行動経済学の用語を解説しながら、最後には逆転で詐欺師を倒して、読者はスッキリするパターン。

勉強にもなるし、行動経済学の入門書読むより頭に入る。
問題は「アンカリング効果」「ヒューリスティック」等の有名な理論が1巻で登場してしまったこと。
2巻以降ネタが続くだろうか。

海外ドラマの「ナンバーズ」みたいに、数学の理論を解説しながら、事件を解決する素晴らしいドラマだったのに、シーズン2以降ネタ枯れして、ただの刑事物になってしまったみたいなことにはなってほしくない。

☆☆☆
「絶対に2巻を買って読む」

原案:夏原武
著者:甲斐谷忍
出版:集英社
発行:2022年4月24日第1刷
題名:カモのネギには毒がある