マンガ1巻感想「正直不動産」

業界の裏側を教えてくれるマンガは多い。
中学受験の「二月の勝者」、警察官の「ハコヅメ」など。
文章と違って、大げさな表現ができるし、多少踏み越えても、「この物語はフィクションです」で逃げれる。

そのため主人公は、本当のことをガンガン言うキャラになるのだが、祟りが原因で嘘がつけなくなってしまうという強引だが新しい設定。

主人公永瀬財地は、嘘がつけなくなるだけでなく、聞かれもしないのに本当のことを言ってしまう。
ここがミソで、第1話をきちんと読むと、永瀬は元々嘘は言っていない。
ただ聞かれてない本当のことも言っていない。

どの業界でも、優秀な営業マンは嘘などつかない。
それではただの詐欺師になってしまう。
この呪いはそれも乗り越えている。

こんな呪いをかけられたら、営業マンなんて続けられるはずがない。
石田さんみたいに奥さんが実は理解してたみたいな展開は何度もやると冷めてしまう。
2巻以降、どんなミラクルで解決していくか楽しみでしかない。

☆☆☆
「絶対に2巻を買って読む」

原案:夏原武
脚本:水野光博
作画:大谷アキラ
出版:小学館
発行:2018年1月1日第1刷
題名:正直不動産