こんにちは。滋賀県は彦根市日夏町で小さな学習塾Restを主宰しております。平和堂日夏店、正確には、ユトリ珈琲の真正面となっております。詳しい塾の情報はホームページでチェックしてくださいね。 寺子屋レスト                      


今日は金曜日で、いつも通り午前中はジムへ行って身体を作っておりました。


ジムへ行くと、多くの人がイヤホンで何かを聞いているのですが、大抵の人は音楽を聞いているのですかね。


私も以前は音楽を聞いていたのですが、最近はあまり聞きたい音楽もないので、ネット配信のニュース番組を聞いております。コメンテイターがずっと解説するタイプの番組なので、映像はそれほど関係ないんですね。なので、耳から聞くだけでオッケー。


ただ、政治のこととか、国際情勢を扱うニュースが多いので、ついついそちらに集中していると、トレーニングの方が疎かになってしまうという・・・。


ジョギングも、最近はジョギングがしんどいので、歩くようにしています。歩くと言っても、傾斜を15パーセントつけて、時速4km~5kmでひたすら歩き続けるわけですが、1時間に約5km歩いて、標高600m~750mの山登りをしているのと、ほぼ同じ負荷をかけられるんですね。


もちろん、山道を歩くわけではないので、実際の山登りとは違いますが、それでも走っているよりは有酸素運動になっているかなと。なかなか痩せませんがね・・・。



さて、昨日はおもしろい記事を読みました。「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由、という記事です。


著者は北海道のかなり田舎の地域出身で、私の住む地域はそこまで田舎ではないですが、記事の内容的には共感する部分が多く、なかなか面白い文章でした。


かなり長い文章ですが、興味のある方は読んでみてくださいね。


「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由



簡単に要約すると、教育に関する都市と地方の格差、つまり地域格差について、面白い視点から考察されています。


都市と地方には、教育格差があるのは厳然たる事実ですが、それは貧富の差もさることながら、地方には都市生活者には想像できない、別の大きな障害があると言います。


それは、田舎では貧富の差にかかわらず、人々は教育や文化に触れることができないということ。


教育や文化に金を使うという発想そのものが不在であって、大学レベルの教育を受け、文化的にも豊かな人生を送れたかもしれない田舎の子ども達の多くが、その選択肢も与えられないまま生涯を過ごすことを強いられていると著者は書かれています。


家庭が貧しいという問題も大きいけれど、教養のない田舎の家庭に生まれると、たとえ裕福でも教育の重要性じたいが不可視だから、気付くことさえできない、という点で深刻だと述べておられます。


不可視というのは、想像もできないということ。この想像力が奪われているということが大問題だと。


田舎の小中高生にとっては、「将来のために勉強をする」という発想も、限りなく不可能に近く、これは「何のために勉強をするの」といった不満とは異なる話で、進学先も中学の成績で自動的に割り振られ、いつのまにか「生涯の偏差値」がその意味さえも分からぬまま、決定されている。


教育というのは機会の問題ではなく、想像力の問題で、田舎では学力というポテンシャルの価値は脆弱であると・・・。


「田舎は田舎で楽しくやっている」というのは全くその通りだけれども、その事実と都会と田舎の間には「格差」が存在するという問題は位相が異なるのであって、田舎の幸福は格差を容認する理由にはならない。


同じ学力の子どもが、田舎に住んでいるという理由だけで、都市に住んでいれば受けられたはずの教育の機会を奪われているということが問題であって、「知っていたら大学に行っていた」という人口は間違いなく多いだろう。


著者が必要だと感じているのは、これら偶然ともいえる環境に翻弄される田舎の子ども達に、彼らが潜在的に持っている選択肢と権利とを想像させてやることである。


以上、少々長くなりましたが、骨子はこんな感じです。


ゾッとするような内容ですが、非常に緻密に分析されていて、僭越ながら私が日ごろから感じていることとも、かなり共通する部分が多く、とても勉強になりました。


願わくば、著者がどういう経緯で教育の重要性に気付いたのか、想像することができたのかについても聞きたいところです。著者は偶然とは言ってますが、もう少し詳しく知りたいですね。そんな環境で、どうやって東大に行こうと思い、実現できたのか。



私も小さな塾をやらせていただいておりますので、是非とも、関わる親御さん、子ども達には潜在的に持っている選択肢と権利を想像していただきたく思っております。







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