昨日取り上げた多賀少年野球クラブでは部費の外に、保護者会費を別途徴収しているそうです。集めたお金は、保護者会の役員の手当てにしたり、大会などに審判やスタッフとして協力してくれた人にわずかですが出しているそうです。

 この考えは、一見いいもののように思われますが、実はそうではない結果に結び付くことがありますので、注意が必要です。

 おカネを支払うことにより、協力できない保護者にお金を出しているから手伝わなくてもいいやという意識を生ませることがあるからです。

 前回書いたように保護者の考えに恵まれているクラブであるから成功しているのであって、他のクラブが真似してもうまくいかないことが多いような気がします。

 アスリートもそうですが、成功した人のまねをしても必ずしも成功できるとは限りません。成功例は特殊な事情が組み合わさって起こるのであって、特殊な条件下での事例にすぎず、一部の条件を用意してもすべての条件がそろわなければ、うまくいかないことが多いと思います。