以前あった体操協会パワハラ騒動のときに無期限の登録抹消処分を受けたコーチは現在処分が解除されて活動しているようです。

 その事例に先行するように無期限の登録抹消処分が解除され復帰したのが、昨日紹介した記事にある永久追放処分になった指導者です。

 日本体操協会では、都道府県体操協会の推薦を受けて処分を解くかどうかを判断しているようです。つまり都道府県協会が改善したかどうかの確認作業を主に任されているような状態で、日本協会が主体となって研修を行うなどの体制にはなっていないようです。

 都道府県協会という体制では、問題のある人物が地元の有力者、他の指導者の多くも教え子であったりすることがあり、改善したかの同課の確認が甘くなることがあるように感じます。

 以前にも窃盗で逮捕された指導者を(その結果日本体操協会から無期限の登録抹消処分を受けているさなか)、地元の他のクラブが採用して指導をさせていたということもありました。そのクラブで、暴力指導をしていることが明らかになり、クラブが処分を受けるという事態にも至っています(暴力指導を起こした人は体操協会に登録されていない人なので処分はできないため)。この事例からも分かるように、地元の有力者であったことの影響はあると考えています。

 というわけで、今の日本体操協会のやり方では、再発防止をすることは難しいように思っています。

 なお、以前書きましたが、今年新体操でも同じ大阪府内の指導者処分を受けています。大阪ってそういう土地柄なのかなと思ってしまいます。