朝日新聞のスクラップした記事についてに戻ります。ちょうど依年前のことになりますが、2022年12月の朝日新聞にはしばしば、体罰・暴力指導に関する記事が載っていました。それは、体罰根絶が謳われるきっかけとなった、桜宮高校バスケ部主将の自死事件から10年を迎えたからです。

 でも、根絶には至っていないようです。

  2022.12.11の朝日新聞の記事によると、“12年度に体罰や暴力を受けた児童・生徒は1万4208人だった。13年度も9256人だったが、文科省が同年3月、体罰の禁止を明記した通知を全国に出したことなどで、翌14年度は1990人と大きく減った。20年度は871人となっている。”ということで、0にはなっていなということです。

 事件前に、体罰・暴力指導を受けた児童・生徒は1万人前後あったそうです。それが桜宮高校の事件を受けて文科省が体罰禁止の通達を出した直後の2014年には約2千人まで減ったそうです。通達は効果があったようです。

 でも2020年度には871人が暴力指導を受けたそうですので、10年近く経過しても、半程度までしか減っていないそうです。

 このような事件の場合、直後に激減し、そのあと安定してしまい0になならないか、いったん減ったものの再び増加することがあるように思います。

 例えば、柔道の重大事故です。一時期0になりましたが、再び発生するようになっています。体罰なども同じように増加することがあるように思います。