木村秋則さんへのメッセージ | てらこや 放生庵

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現役教師、探究者。自然界を旅しながら、何を見ても何かを思い出し、この世界と向こう側の世界に想いを馳せながら紡ぐことたまを発信。自分の事しか書いてはいませんが、それがあなたの人生の謎解きのヒントになれたら嬉しいです。


先日、念願叶って木村秋則さんの講演会に行く事が出来ました!!



実は、実際にお会いしてお伝えしなければいけないメッセージがあったのです。



それを預かってから14年が過ぎ。。。



ここ2、3年は、何としてでもそのメッセージをお伝えしなければ、と躍起になり、故郷の友人知人に何とか会えるようにお願いをして来たのだが、なかなか叶う事はなかったのです。



実家に帰る度に、こんなに近くにいても会えないのなら、ご縁がないのかな、などと諦めかけていたその時です。



木村秋則さんが来て講演会をするという知らせが届きます。



ところがその当日は体育祭がありました。

クラスの子達が頑張る姿を応援せずして、本業を放棄してまで講演会に行くのは、ちょっと違う。

そこをブレるわけにいきません!


当日、ありがたい事に、体育祭がいつもよりも早く終了してくれました。


みんなを応援し過ぎて声が枯れ、精も根も尽きました。ミッション、コンプリート。



ちゃんとお仕事も終えて、何とか電車に間に合って、木村秋則さんの講演会に出席する事が出来たわけです。


念願の、です。


木村さんは、ことば一つ一つに魂を込め、自分の思いと願いを語って下さいました。


木村秋則さんのお話を目の前で聞くこと自体、実に感慨深かった。


Youtube でも講演会の様子が見て取れますが、どんな時も真剣に、選んだ言葉ひとつひとつに生命と祈りを吹きかけて、魂を込め力を入れて、話してくれています。


その瞬間瞬間、言葉にダイヤモンドを詰めて、力の限り優しく叫ぶのです。そのように私には見えました。


こんな人、他にいるだろうか?


と思うほどです。


学ぶ事が多過ぎました。。。


衝撃的でした。。。


木村秋則さんを知ってから、ずっと、今の今まで感銘を受けて来たはずなのに。。。


木村さんに比べて、木村さんに出会って以来の私は、何の変化もないじゃないか、と自分にがっくりきてしまいました。。。


木村秋則さんはこれまで精力的に日本全国の自然栽培の指導に出かけ、ヨーロッパや中国、ポルトガルなど他国にも趣き、活動を広げてきました。


宇宙規模で食の安全と地球の存続、自然環境と人々の暮らしを守ろうと必死に舞瞬間動いていらっしゃるのです。


木村秋則さんの本に出会ってから、今の今まで、何も成し遂げてもいない自分が、ひどくみっともなくなりました。正直、とっても恥ずかしいです。




木村秋則さんを知ったのは、15年ほど前。


当時勤めていた高校で生徒の一人が読んでいた本から。


「奇跡のりんご」という本です。



無農薬のりんごを作るまでの経緯と苦悩、龍や宇宙人などの不思議な話までも、どのページもすっと胸の奥に染み込んで、木村さんの言葉が本を通して身体に響いて来たものです。



ご苦労され、辛い思いを乗り越えて、自分が正しいと思う事を周りから何と思われようと突き進んで来た木村さんの言葉には、ちゃんと木村さんがこれまで歩んで来た歴史や背景までが込められていて奥深いから、すぐに心に響くのだと思います。



木村秋則さんの本がきっかけで、色んな叡智にオープニングマインドになり、人生が180度変わった実体験をしました。



そして、啓示が降りてきて、会いに行けと言われて師と出会い、リクルートされ、今の私が在る訳だから、手元の糸を手繰り寄せていけば、木村秋則さんに辿り着くのです。


元々は木村秋則さんを起点に私の第二の人生は始まったわけです。



当時の私は木村秋則さんの話を頻繁に師に語っていたと思う。


ある日、師から「そんな事もわからないのか?」と半ば呆れられたように、木村秋則さんのりんご畑の「ある事」を聞いたのである。


それを聞いて以来、農業の事や物理学や科学など全く無知な私でも、これは、絶対に木村秋則さんに教えなければ!と思い続けて来ました。

これは絶対に気づきのきっかけになる、と。


木村さんとは同郷ということもあり、すぐに何かの形でお伝えできるだろうと思ってきたのですが、物事はそんなに容易く動かずで、これまで実現はしなかったのです。



さて。


私は、講演会の後で、木村秋則さんと握手する機会に見舞われました。


その時、お話する時間は2、3分はあったのです。


その2、3分もあれば、長年預かっていてお伝えたいメッセージを伝えられたはずなのです。


そのメッセージを言うのはあまりに唐突かもしれないのですが、一分あれば、言えた事なのです。


しかし、私は言わなかった。。


私はただのメッセンジャーだったし、その場の雰囲気を壊してはならないと何となく思ったわけです。


そして、同郷である事を伝えて、メッセージを書いた紙をお渡しして、これを絶対に絶対に読んで下さいとお伝えしました。


その時はそれがベストだと思ったのですが、、、



後悔先に立たず、とはよく言ったもので、


その後で、


あー、私は、なんて馬鹿何だろう、


ずうっと待ち続けて来たチャンスを不意にしてしまった、


メモを渡さず、自分の口でメッセージを語れよなあ、、


馬鹿、馬鹿、馬鹿、、、


とほほ。


となってしまいましたとさ。



なのですが、木村秋則さんがちゃんとメッセージを拝読して下さり、


木村さんのりんご畑の謎解きのヒントを伝達出来たなら、嬉しいです。


もしも伝わりきれていないと感じた時は、また会いに行きたいと思っています。


その時は是非故郷でお会いしたいものです。


そして、絶対に自分の口から伝達したいです!



けれど、これまで背負って来た肩の荷が少しおりた感じがしています。




まだ、木村秋則さんをご存知ない方は、是非本や youtube などで木村さんに触れてみて下さい。



私のように人生が変わる方も出てくるのではないかしら? 


と期待と愛情を込めて、今この文章を閉めたいと思っています。