昨日、代々木オリンピックセンターで実施された「第4回・出版甲子園」の見学をしてきた。
年に1回行われているイベントも今回で4回目。
現役大学生が実行委員会を手がけているイベントで、今回のゲストはガッツ石松さんだった。
内容は、現役大学生たちが出したい本の企画を審査員の前でプレゼンするというもの。
審査委員長は「例年に比べ、すぐに出版できそうなものはないように思える」と言っていた。
とはいえ、学生たちの熱意あるプレゼンは私の心を動かしたと同時に、ふと、3年ほど前のことを思い出すキッカケともなった。
本を出したいけれど、著者は自分ではなく別の人の書いた本をプロデュースしたいと燃えていた当時のこと。
自分が主催するお笑いライブに、いつも開場前から並んで遊びに来てくれた女子高生がいた。
いつしか彼女に声をかけ、自分のアシスタントとしてバイトをお願いした。お笑いではなくパズルのほうで。
彼女はせっせと新しいクロスワードパズルを作って、提出してきた。
あの当時、私は考えた。
「女子高生クロスワードの本があったらいいな」
企画を心あたりあるところへ売り込んだ。とある出版社の担当編集者からオファーがあった。
編集者は言う。
「あなたが作るパズルなら、本を出したい」
と。
周囲にいる大人たちが手を加えてはいけない。彼女の本音をパズルに盛り込めるのならば、本として成立するから頑張りなさいと編集者は言った。
しかし、彼女はプレッシャーに耐えられず、腹痛と発熱とでダウンして、この企画は流れてしまったのだった。
女子高生という青春の時間は限られているし、戻りたくても戻れないもの。
そのときだからこそできた企画も、時期が過ぎたらできないものは多々ある。
今、思えば私は彼女に悪いことをしたなと思う。
企画にせよ、作品にせよ、自発的にでてくるものを大事にしたいと思えるようになったのは、彼女のことを思い出すから。
だからこそ「パズルを作ってみたい!」という気持ちを持つ人をサポートしたいと私は考えている。