カフェインに弱いことを自覚して数年前に抹茶を止めました。
(茶道を習ったわけではなく、単に見よう見まねでカシャカシャやっていただけですが)
ところが棚に置いたこの茶碗を見たら、久しぶりに喫茶したくなりました。
ネットで取得した信楽町(滋賀県甲賀市)在住の杉本貞光先生の作で、お願いして箱に『来し方』の銘を揮毫いただいたものです。
お茶碗を両の掌(たなごころ)で包むと、自然と自分の来(こ)し方に想いが行くのです。
抹茶もネットで調達。
点てて不味かった時にお茶のせいにしてはいけないので、それなりのお値段のものを。
「…昔」の名前のものは高級で「…白」はそれより安価だとの記事を、買った後で見つけました。
缶を確認したら「××の昔」だったので言い訳の材料が一つ消えました。
生ける花が欲しくてご近所の庭や畑で探しましたがありません。
空き家の庭にムクゲを見つけ食指が動きましたが…。
諦めかけたところで、なんと我が庭で白いムクゲが1輪。
7月、8月にもこのブログに掲載したものです。
器は7月27日の記事と同じ作者不明の信楽焼の掛花入れ。
保管していた茶筅も問題なく、用意はできてさぁお点前拝見!?
茶筅をふるいながら予感はあったのですが、結果は惨憺たるものでした。
ぬるい!苦い!不味い!
翌日のムクゲで、(萎れてもなお凛とした風情を残す花には失礼ですが)気落ちした自分と重ねてしまいます。
熱めの湯の方が点てやすいと聞いたことがあり、次回やってみます。