相も変わらぬネットで取得した信楽焼の花入です。
前々回掲載した左の杉本貞光先生の作品（銘：もらひ水）と並べると、二つの作品の焼き味の違いが楽しめます
今回のはかなり大振りで、これだけ径が大きいと生け花の心得のない身では花入として使うのは難しく、見て楽しむしかありませんが、見るだけでも十分満足できます。
正面全体にかかった砂粒を含んだような白い灰被りは絶品です。
裏面は美しい火色です。
くっきりとした白いヌケは上質の土を使われているからではないかと思います。
オークションの出品者さんは底に刻まれたサインを判読できなかったようですが、『隆』を崩したもので信楽の皆川隆氏のものだと思います（申すまでもなく”素人鑑定”です）。
共箱がない上に“信楽焼 蹲壺 花瓶 蔵出品 名有り 花器”などと言う商品説明のお陰かどうか競争者がなく、作家さんには申し訳ないような金額で我が家に来てくれました。