森野旧薬園(奈良県宇陀市大宇陀地区)の続きです。
花が見られると前日に電話で聞いていたサラシナショウマ(晒菜升麻)です。
「ついこの前まではアサギマダラが飛んできてたんやけど」(前回記事のご主人)とのことで、少し遅かったようです。
若菜を1~2日流水に晒して茹でて食べるのから“晒菜”で、乾かした根が生薬の“升麻”になるのが名前の由来と、山と渓谷社刊『野草の名前』に。
「あそこにリンドウ(竜胆)が咲いてますよ」(同)と、栽培されている場所を教えてもらいました。
野草好きとしては自然の姿が見たいのですが、薬草園だから見せていただくだけでありがたいと。
花後のジキタリス(実芰答里斯)。
漢字はWikipediaで調べました。
漢字検定の1級に挑戦するにはこんなのも覚えねばならないかも?
薬草として栽培されているものはこのような標示があり、上のサラシナショウマもリンドウも同じです。
「あそこでフユノハナワラビ(冬の花蕨)を見ました」と私が言ったら、ご主人が「ここにも出てますよ」と。
薬草になるようですが自生のようです。
ここでは草花だけでなく樹木もあります。
とんでもなく大きな切株にとんでもない数のきのこが。
“薬用”かどうかは聞きませんでした。
通路脇に見たことのない泡粒みたいな花が。
ご主人に名前をお聞きしたら「薬草でないから分かりませんが、ミズでしょうか?」とのこと。
ネットで調べたらアオミズ(青みず)のように見えます。
同じテレビ放送で草刈りのお手伝いをしていると紹介されたご婦人にもお会いし、同放送の続編も来春に予定されていると教えていただきました。
草花を見る以外にも、ここへ来る楽しみが増えました。