「今日はお店開けはんの?」
「開けるでぇ!」
「ほんなら行きますわ」
「えらい来ぇへんから心配してたんや」
三重県の赤目滝の茶店“見晴亭”の奥様とこんな電話のやり取りをして、行ってきました。
目的はご夫妻と私それぞれの生存確認?と滝道の花です。
時期的に珍しい花は望み薄で、滝道を適当に歩いて見晴亭での私の定番“山かけ丼”とビール、お土産の草餅で満足して帰るつもりでした。
ところが、意外な発見も。
ずっと前に一度見掛けただけのミヤマウズラ(深山鶉)が。
花色が地味な上にシダの陰だったので、自分としては大発見。
通りかかった花好きのご夫婦も熱心に撮影されました。
もう花期が過ぎているイワタバコ(岩煙草)が残ってくれていました。
ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)も1輪だけ。
滝道のあちこちで見られるマツカゼソウ(松風草)は秋の風情です。
ミヤマタニソバ(深山谷蕎麦)。
重い一眼レフよりスマホの方が綺麗に撮れて、気分は複雑です。
これからが花期のミカエリソウ(見返草)。
葉っぱの虫食いは一つの景色とも言えますが、獣害で数が激減です。
地味だから今まで写そうと思ったことのない花だったのに、今回形が面白いと思えて。
ネットで調べてシュウブンソウ(秋分草)と知りました。
花と名前がしっくりきません。
葉が暗い緑色だからハグロソウ(葉黒草)。
横の葉と比べると確かに暗い色かも。
ピンボケ(いわゆる“後ピン”?)が恥ずかしいので掲載を止めようかと思ったミゾホオズキ(溝酸漿、溝鬼灯)。
探せば『後ピン修正ソフト』なるものがあるのでしょうか。