ジェット旅客機と言えば「ジャンボジェット」と言うのが私のような昭和40年代生まれの人間にとっては定番
だったのですが、大型旅客機のパイオニアである在来型のボーイング747がハイテク化と双発化のあおりで
徐々に世界から姿を消しつつあります。
在来型とは、3人で乗務するつまり航空機関士が必用なアナログコクピットのジャンボ機をそう言います。
現在のタイプはハイテク機のB747-400型で、CRTコックピットによる2人乗務です。
ANAとJALの国内線を飛んでいる日本国内線専用の400D型を除けば、全て主翼の先端に折れ上がった
ウイングレットが装備されているので判別は容易です。
在来型には初期の2階席のコブが小さいタイプ(100/200/SR)と2階席のコブが長いSUDタイプと呼ばれる
(100SUD/200SUD/300/300SR)物に分類されます。
昨日は関西空港で、そして今日成田空港でJALに残っている300型のジャンボが最後のお仕事をこなして
日本の航空会社からは在来型のジャンボ機が姿を消す事になりました。
この子は、誕生から退役までJAAのマークを誇りに
最後までJALのマークを使わなかったんです。
JAAで唯一の300型でした。
スーパーリゾートエクスプレス 良い名前でした。
スタンダードモデルの200B型 JA8110
比較的最近まで飛んでいた2代目リゾッチャ
国内線用に投入された300SR型 JA8184
最後は国際線で活躍して引退していきました。
セントレアでのショットです
国内線のリゾッチャ沖縄号 300SR JA8187
羽田と伊丹からの沖縄線専用機材として活躍
最後は鶴丸になって、今の新塗装にならないまま
引退していきました。
現行の塗装をまとってアジア線で最後の活躍をしていた
200B型 JA8131 コブの短いスタンダードタイプ
昔はゴロゴロ居たのですが・・・・・
1991年春の成田での1コマ
またまだ赤帯のなつかしい塗装が一杯居ました。
ニュージーランド航空も200型ですね。
時代の流れですから、別れもあります。これは仕方ありませんね。寂しいけど・・・。
成田空港や関西空港でもジャンボ機そのものが減りつつあります。それは最新鋭の経済的なハイテク機の
進出によってその路線に合ったサイズの機材を適材適所で投入する事が可能になったからです。
それでも成田は世界的にもまだまだジャンボの見れる空港です。
これでANA NCA JAA JAL 全てのエアラインから在来型ジャンボは姿を消しました。
長い間、ご苦労様でした。