8月の読書会『どうぞのいす』レポート⑤ | 寺田真理子オフィシャルブログ

8月の読書会『どうぞのいす』レポート⑤

8月8日(木)に開催した『どうぞのいす』読書会のレポートをお届けしています。

 

8月の読書会『どうぞのいす』レポート①はこちらをご覧ください。

8月の読書会『どうぞのいす』レポート②はこちらをご覧ください。

8月の読書会『どうぞのいす』レポート③はこちらをご覧ください。

8月の読書会『どうぞのいす』レポート④はこちらをご覧ください。

 

 

「昨日TSUTAYAの絵本コーナーで本書を探して、小さいコーナーだが置いてあって、読むことができた。プログで見たときには、とにかく絵がかわいいと思った。青い鳥の存在にはまったく気づかなかった。ロバがそもそも座れるのかと思ったが、木の下でお昼寝をして、かごをいすに置くという発想にびっくりした。お昼寝を木の下でするなら、かごも横に置けばいいのに、なんでいすに置くんだろうと思った。どんぐりが栗の赤ちゃんという発想に、『違う!』と突っ込みたいところを、作者が突っ込んでいて面白かった。読み終えると心がポカポカと温かくなる。ウサギがテーブルをつくった話(『ごろりん ごろん ころろろろ』)も気になった。知らなかった絵本に出逢えてうれしい。それがいろんな絵本につながっていくのもうれしい。本書を知ることができてよかった」

 

「同じ作者と画家のコンビの作品の『もりのおくのちいさなひ』もよかった」

 

「ずいぶん前に読んだが、読書会のために再読した。感想を聞いていると、シンプルな中にすごくいろいろなことが詰まっていて面白い。貴重な会に来たと思っている。思わぬ方向に物事が変わっていくが、なすがままに身を任せていても、まとまるところにまとまる。『絶対こうじゃなきゃ』と思うと、がんじがらめになる。自分はそこから外れるとブレーキをかけて軌道修正しようとするが、この話は自由でゆるい。それがいい感じで、最終的に誰も傷つかずにうまくいく。一生懸命プランを立てたところで、うまくいくというものではない。偶然が重なってこうなるのを、自然に受け容れられたらいいのかもしれない。ここまで自由になれないと気づいた。自由さが良い」

 

「『どんぐりって くりの あかちゃんだったかしら』というセリフがあるが、娘はここがいちばん面白くて好きだと言う。不思議なセリフだ。栗の赤ちゃんって、どういうことだろうと考えてしまう。大きさとしてはどんぐりのほうが大きいのではないか、などと理論的に考えてしまう」

 

「パンが1本あって、リスたちが来てみんなで食べるが、どうしてリスたちが来る前に青い鳥は食べなかったんだろうか。この時だったら自分だけで食べられたのに、という娘の指摘があったが、この点は気づかなかった」