7月の読書会『ケチャップマン』レポート② | 寺田真理子オフィシャルブログ

7月の読書会『ケチャップマン』レポート②

7月4日(木)に開催した読書会のレポートをお届けしています。

 

7月の読書会『ケチャップマン』レポート①はこちらをご覧ください。

 

「とても面白かった。冒頭で財布を取ろうとしてケチャップが出て、次のページでは全然違う話になっている。最後はケチャップが溢れて、みんなが三叉路でなめている。左下で箱に乗っている鮭(? ブリ? ハマチ?)もなめている。青信号のマークもなめている。だが、なめることができていない人が4人いる。右側に描かれたビルから出られない人たちだ。裏表紙では枕を二段重ねにしている。

 

最初はケチャップが詰まっているのが、最後は半分以下になっている。ぼーっという音が出たが、空じゃないと音が出ないので、中身が出たことで隙間ができたことが関係している。ハッピーエンドで、大成功じゃないところがまたハッピーだと思う。自分の幸せを見つけたのだろう」

 

「屋台のページではケチャップが置いてあるが、マスタードとケチャップで、普通はたこ焼きに使わない。ここにも何か意味があるのだろうか」

 

「図書館で借りようとしたら、待っている人が26人もいた。そんなに話題の本なのかと期待して読んだ。最初のページで財布を拾ってあげようとしたのが、ケチャップが飛んで服を汚してしまうように、ドジだけどいい人だ。次のページから最初のシーンと全然違う話になる。ケチャップはグロテスクだ。2015年に発売された絵本だが、絵自体は昭和レトロな雰囲気だ。場所も大都会というより、地方の町という感じがする。ラストでケチャップマンが久しぶりに笑ったというのは、大忙しだったのが、久しぶりにのんびりした瞬間だ。裏表紙では目覚まし時計があって、勤め人の生活を思わせる。就職してから働いているサラリーマンっぽい」

 

「ケチャップそのものは売っていない。注文しなくてもついてくるものだが、単体で注文するトメイト博士が出てきて面白い」