『認知症ケアの倫理』第22回読書会レポート② | 寺田真理子オフィシャルブログ

『認知症ケアの倫理』第22回読書会レポート②

2023年7月13日(木)に開催した『パーソンセンタードケアで考える認知症ケアの倫理』の第22回読書会のレポートをお届けしています。

 

第22回読書会レポート①はこちらをご覧ください。

 

 

 

「みんなで本を一冊選んで読もうという話があり、それぞれに共有したい本を挙げてもらって決めることになった。だが、その中から実際に読む一冊を決める際には、多数決に安易に頼っていた。『続・ゆっくり、いそげ』の話を聞いて、話して、話して、ある方向に決めるのが理想だと思った。だが、どこまで話せば納得するのだろうか。読みたい本にこだわりがある人もいるので、自然と納得してもらうには時間的な余裕が必要だ」

 

「方針を決めて患者に対応するのが必要な時もある。患者は一人ひとり違うし、介護者の経験も違う。意見が違うのは当然だ。家族が患者にいちばん近いので、その気持ちになって対応できる。時間との勝負の時には、長々とやらずに即断が必要な場合もある」

 

「大きなマンションだと、マンションをどうするかという時に意見がまとまらない。よほど好きでないと管理人等は務まらない。あの人はこういう人だとか、こういう考え方だと知っておくことが大事だ。大多数がAでも少数がBだという時に、議論を尽くして話し合うのは大前提として、そこに信頼関係がないとダメだ。マンションだと、お互いに好き嫌い等がある。『少数派のことも考えてくれたんだな』と思ってもらえるようにしなくてはいけない」

 

「会社の中で話し合いをする場を設けるようにしている。ウィークリーのミーティングとは別に半日かけてロングミーティングをして、大きなテーマを扱っている。たとえば、『雑誌の存続の危機だが、どうするか』等。だが、そこで『続けようか、やめようか』という議論に持っていってはいけない。続けるという意思表明をするところからのスタートでなければいけない」

 

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開催日:2023年8月18日(金)14:00~15:30

会場:オンライン

参加費:2,200円(税込)

主催:全国コミュニティライフサポートセンター

詳細・お申し込みはこちらです。

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