『認知症ケアの倫理』第2回読書会レポート② | 寺田真理子オフィシャルブログ

『認知症ケアの倫理』第2回読書会レポート②

2021年11月11日(木)に開催した『パーソンセンタードケアで考える認知症ケアの倫理』の第2回読書会レポートのつづきです。

 

第2回読書会レポート①はこちらをご覧ください。

 

 

 

「自分の倫理観からしたらついていけないと思うことがふたつある。ひとつは、自分の学生時代に学生運動をしていた人たちに関するものだ。当時は学生運動が盛んで、大半の学生が反体制派だった。「政府が悪い」と主張をしていた彼らが、その後弁護士や検察になっている。そういう生き方にはついていけない。もうひとつは、今働いている学校に関するものだ。経費節減にうるさいのだが、そう主張する当人たちはきちんとやっていない。言っていることとやっていることにギャップがある」

 

「関西では子どもの頭をバシバシ叩く。『遅いわ、アホ!』と言って叩くのが普通なのだが、あるとき子どもに『頭叩くのやめて』と言われて、子どもにとっては抵抗のあることだったのかもしれないと気がついた。地域差もあると思う」

 

「現在は在宅勤務が主になっている。月に2、3回しか出社しないと、コミュニケーションが取りづらいと感じる。ミーティングなどもオンラインだと音と映像だけが頼りになる。実際に対面していれば1分で済むようなことも、オンラインでは時間がかかる。たとえばPC操作なら、隣に座って『こういうエラーが出やすい』などと説明すればすぐに済むが、オンラインではそうはいかない。オンラインミーティングも、進行が上手な人はDJのように回していくが、そうではない場合もある。ちょっとしたことの解釈がずれてしまい、感情が増幅しやすい」

 

 

 

(つづく)