第7回読書会レポート②
『リーダーのためのパーソンセンタードケア』第7回読書会レポートのつづきです。
第7回読書会レポート①はこちらをご覧ください。
48ページでは現場の状況を変えていくことが述べられています。この箇所に関して、「理不尽なことはたくさんあるけれども、それを変えることよりも、『正しいことを変えない』というのが大切なのではないか」という意見がありました。その判断基準となるのは、「利用者の方のために」ということ。ここがずれていれば、「それは違う」となります。
49ページのいちばん下のワーク「スタッフが自分の時間をよりよく使う方法が何かありますか?」に関連して、時間の使い方が話題になりました。テレワークになり、ZOOMでの打ち合わせが増えた方は、3ヶ月ほど部下のスタッフに会っていないけれども電話やメールよりもコミュニケーションが取れていて支障がないそうです。スタッフのほうも1時間の通勤がない分楽になり、ご自身も身体が楽なほか、時間的にも余裕ができて散歩をするようになったとのことでした。
52ページにラーニングウォークが登場します。少人数のグループで他の施設を相互訪問することで学びを深めるものです。ラーニングウォークという形式ではないものの、他の事業所を見たことがある参加者から、こんな体験談が出ました。
その事業所では、利用者の方が全員揃うまで計算ドリルをやっていたそうです。ご自身は計算が苦手なので、もし自分が利用者の立場で「これをやってて」と言われたら、苦手意識を持ってしまって行きたくなくなるだろうなと感じたそうです。中には計算ドリルが好きな人もいるでしょうが、それを嫌がる人にも配慮がされているのか気になったとのことです。
参加者の運営する事業所では、頼んだわけではないのに利用者の方が洗濯物を畳んでくれたり、カレンダーの日付を変えてくれたりするそうです。やることはそれぞれで、好きなことをやってくれています。「一日一日が二度とない一日」との思いで毎日過ごされているとのお話でした。
※第6回までのレポートはこちらの記事からご覧いただけます。