第6回読書会レポート②
第6回読書会レポートのつづきです。
リーダーのためのパーソンセンタードケア―認知症介護のチームづくり
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42ページには、「あまりに急速にケアを変革しようとするリーダーはスタッフを圧倒してしまい、起こっていることに対応できないとスタッフが感じてしまうリスクがあります。(中略)リーダーがスタッフのペースを上回ってしまうこともあるのです」とあります。ちょうど参加者の中にリーダーとして新しい経営理念をスタッフに伝えたばかりの方がいらしたので、お話を伺いました。
伝える前に、経験のある方々にご相談したところ、理念だけをポンと投げかけても、「だから、何?」となってしまうので、「一緒にやっていくためにみんなの力が必要です」というスタンスが大切だと言われたそうです。実際にそのようにして伝えたことで共感も得られ、その後は仕事を受けるかどうか決める際にも「これは理念に照らすとこうだよね」という話し合いの際の指針ができたそうです。
43ページのWORKの欄では個人の習慣について言及されています。参加者には、最近物忘れがひどくなったという方がいて、対応方法として携帯のメモ機能を活用しているそうです。またキッチンタイマーをセットしてリマインドに役立てているということでした。
習慣については、一般に良いとされているものであっても、それを取り入れる際に自分に合っているかどうかを見極めることが大切でしょう。私も以前に朝5時に起きてまずは掃除という禅僧のような生活を好んでいたのですが、低血圧なので朝がつらかったのもありますし、夜は早くから眠くなり、夜遅く出かけている人を見ると「こんな時間から遊び歩いて」とすごく批判的な目で見てしまうようになりました。人を裁くようになってしまったのですね。結局弊害の方が大きいと判断してやめました。