第29回 日本読書療法学会勉強会講義録⑬
第29回 日本読書療法学会勉強会の講義録のつづきです。
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次に挙げるのはウェイン・ダイアーの著作です。実は、ページ数の都合上、日本語版ではカットされてしまっているのですが、ケイトさんはウェイン・ダイアーの著作をかなり読み込んで、音声テープもよく聴いていたのです。
ウェイン・ダイアーの著作は日本でもいくつか翻訳されていて、自己啓発的な要素がある作品です。ケイトさんは配偶者を自殺で亡くした後、ウェイン・ダイアーの著作によって物事の受け止め方を変え、生き方に意味を見つけることを学んだそうです。
続いて『モリー先生との火曜日』(299ページ)が紹介されています。著者のミッチ・アルボムが学生時代の恩師モリー先生に会いに行きます。モリー先生はALSで死に向かいつつあるのですが、だからこそ生きることが色濃くもなっています。ミッチは仕事で行き詰まって人生に疲れていたのですが、モリー先生と会うことで生きる力を取り戻していきます。
私も以前読んでかなり線を引いていて、いまでも本棚のいい位置に入っている本です。映画化もされていて、ある自己啓発著の著者は、つい惰性で生きてしまいそうになるのを「何のために生きているのか」と自分に再度問いかける意味で定期的にこの映画を見るようにしているそうです。
普及版 モリー先生との火曜日
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人生の意味、哲学、人生への態度について扱ったものになりますね。
認知症を乗り越えて生きる
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