水曜日の本屋さん
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の開催まで、あと10日ほどとなりました。
(↓画像のリンク先のPeatixからお申し込みいただけます。)
本書に描かれるデュポン書店の姿勢には、読書療法にも通じるものがあり、私自身とても楽しみにしている読書会です。
毎月の読書会では絵本を課題本としているため、その場で読んで共有できることもあり、事前に読まなくても参加できる形になっています。けれども今回は長編小説のため、その場で読むのは難しく、事前にお読みいただく形になります。
少しハードルが上がるかもしれませんが、その分、充実した時間になるのではと期待しています。
当日は、本書を訳されたよしとみあやさんをお迎えします。翻訳を手がけたということは、誰よりも深く本書を読んでいるということ。気になったことや聞いてみたいことを直接お尋ねいただくことで、きっと本書の世界を深く味わっていただけると思います。
お席も埋まりつつありますので、ご検討中の方はどうぞお早めにお申し込みください。ご一緒できるのを楽しみにしています。
※本書についての以前の記事も、よかったら覧ください。
画像のリンク先のPeatixから、お申し込みをお待ちしています。
3月12日(木)に開催した『水曜日の本屋さん』(光村教育図書)の読書会のレポートをお届けしています。
『水曜日の本屋さん』読書会レポート①はこちらをご覧ください。
『水曜日の本屋さん』読書会レポート②はこちらをご覧ください。
『水曜日の本屋さん』読書会レポート③はこちらをご覧ください。
『水曜日の本屋さん』読書会レポート④はこちらをご覧ください。
「大震災を検証するテレビ番組が昨日は多く放映されていた。マルヌの戦いについても、本書では注がついている。女の子に直接伝えるのではなく、精神を手渡していく。そこで継承されていくものがある。
おじいさんは眼鏡をかけていて、視線がわからない。子どもも目は点で描かれているけれども、それが象徴的で、見つめ合うことで通じ合っているし、継承されている。何かを訴えるわけではないけれども、わかっていく。具体的に描くよりも抽象的にすることで、伝わるものがある。思いはあるけれども、言語化はしない。いずれ通じ合う。
映画『センチメンタル・バリュー』も縷々説明しないが、父と娘に、そしてその子に……と伝わることがわかるラストシーンだった。継承していくことはとても重要だ」
「あえて描かずに抽象化することで、伝わるものがあるのかもしれない。
言語化について、日経新聞の記事を読んだ。少し前から、特にビジネス書などで言語化がブームになっていて、その手のタイトルを冠した本も多く出ている。私自身も言葉の仕事なので、つい言語化することに重きを置いてしまうが、それだけではないのだと思う。震災についても、時間を置くことで、ようやく今話せるようになったことなどもあると思う。
本書は文学の中でも、純文学的な、あえて描かないタイプの作品だ。日本の絵本だと、どうしてももっと『アンパンマン』的なわかりやすさに行ってしまうので、こういう本をつくるのは難しい。やはり海外の作品になるのではと思う」
「絵本ではないけれども、アウシュヴィッツの体験者の手記がある。ずっと言語化できなかったが、本にしたほうが良いということで書いて、書いたらすごく売れた。たが、最終的にその人は自殺してしまった。あんな過酷な状況を生き延びたのに、なぜ何十年も経ってから自殺してしまうのか……人の心は不思議だ。
その人はアウシュヴィッツの悲惨な体験を残したくて書いたのではなく、『ナチスとは決して残忍でも悪人でもなく、普通の人なのだ』ということを残したかったという。戦争はどうしても『やったほう』『やられたほう』と白黒つけたくなるけれども、状況によってそうなることを伝えたかった。おじいさんが考えていたことと同じかもしれない」
「『ファシズムの教室』という本がある。服装を同じにしたり、『ハイル○○』と言って、ヒトラーにしていたようなナチス式敬礼をたり、リア充を攻撃したり、そうやって体験しながら、どうやってファシズムがつくられていくかを学ぶ講座についてまとめた本だ。参加者はそういう実験だとわかっていても、高揚感を覚えてしまうという」
本書の絵を手がけたオリヴィエ・タレックによる『いつか、きっと』もご紹介しました。本書と同じく、平岡敦さんが翻訳を手がけています。
また、『だれのせい?』も、話題に上りました。
次回は4月9日の開催となります。『あなふさぎのジグモンタ』(ひさかたチャイルド)を読んでいきます。
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4月の読書会~『あなふさぎのジグモンタ』~
日時:4月9日 19時30分から21時ごろまで
お申込:こちらのフォームからお申し込みいただけます。
または web☆nanasha.co.jp(☆→@)まで。
会費:無料です。どなたでもご参加いただけます。
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『デュポン書店の奇妙な事件』のオンライン読書会を開催します。訳者のよしとみあやさんをお迎えしての、貴重な機会です。ぜひ画像のリンク先のPeatixからお申し込みください。
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※新刊翻訳書『認知症と性とウェルビーイング ーパーソンセンタードケアの視点から―が発売中です。
3月12日(木)に開催した『水曜日の本屋さん』(光村教育図書)の読書会のレポートをお届けしています。
『水曜日の本屋さん』読書会レポート①はこちらをご覧ください。
『水曜日の本屋さん』読書会レポート②はこちらをご覧ください。
『水曜日の本屋さん』読書会レポート③はこちらをご覧ください。
「いろいろな事情があるのだろうし、文章で説明されていない裏の事情もあるのだろうなと思った。子どもにとっては、戦争の本は意味がない。『難しい、大人の本を読んでいるのね』という感じだ。大人が聞くと、戦争で家族を失ったとか、辛い思い出があるのではないかと思ってしまう。
今の本屋はたいてい、くまざわ書店とか紀伊國屋書店とか未来屋書店とか、大手になっていて、自動レジだったりして、店主との交流もなくなってきているけれども、『ここで買った』という思い出がつくのはいいな、と私も思う。絵本の場合はこだわりの本屋が多いので、店主の熱い思いを聞いたりしながら買うのが好きだ。
本書のおじいさんのように、お客さんが毎週来て、読むだけ読んで買わないのはどうなのだろう。店主が事情を知っていてプレゼントしたのかもしれない。『名探偵コナン』のように『読みたいけれども、置きたくない』という本の場合、プレゼントされても困るかもしれないが、おじいさんはうれしそうに帰って行っている」
「好きな本屋では、お客さんが朗読をするらしい。たまたま朗読した人がいて、それを店主も気に入って、朗読用のスペースができたという。
店主が事情を知っていてプレゼントしたという解釈が出たが、もしかしたらこの戦争を経験した人に対する共通認識のようなものがあって、それでおじいさんに対する理解が深いのかもしれない。
おじいさんが店主に思いを寄せて毎週通っていて、そんな店主からプレゼントをもらったのでうれしかった、という可能性も、ありえるだろうか」
「絵本のチョイスがすごい。不思議な本だ。子どももおじいさんも、図書館のように読んで帰るだけ。そして最後に店主が本をプレゼントする。これは商売としてありえない。水曜日しか開いていない本屋で、別に生計を立てて、道楽でやっているのではないか。
毎週ちょっとずつ読むのが生きがいなら、あげちゃだめじゃないかと思うが、みんなほっこりしていて、物理的じゃない重さが軽くなっている。なんとも不思議だ。絵がきれいで素敵だ。出てくる人がみんな不思議で、子ども向けではない。作者はどんな人なんだろう」
「作者紹介には、このように書かれている。
『シルヴィ・ネーマン
1963年5月9日、スイスのローザンヌに生まれる。音楽一家であった。娘を二人出産した後に発表した初めての小説“ Rien n'est arrivé”(未訳)はマルグリット・デュラスを思わせる作風で注目をあつめた。本書は、子どものためにかいた初めての作品である。献辞にあるエルザとマリーヌは、娘たちの名前だという。現在、スイスのモントルー在住。』
小説の執筆をしていたということから、本書が純文学の短篇のような趣があるのもうなずける。
水曜日しか開いていないというのは、そういう発想もあるのかと思った。店主が自分がこれまで読んできた本を売る、古書店のような場所なのかもしれない」
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