寺田真理子オフィシャルブログ

 




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【参考情報インタビュー記事(タイパ全盛の時代に、「癒やし」の本が求められるワケ )】

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『心と体がラクになる読書セラピー』は中国語繁体字版、タイ語版も発売されています。



佐賀新聞で『心と体がラクになる読書セラピー』を連載中です。毎月第1月曜日の掲載です。


毎月の読書会は第2木曜日19:30から21:00の開催です。詳細はこちらのブログでその都度ご案内いたします。


『ブリコラージュ』で「事例で学ぶ 認知症と性とウェルビーイング」を連載中です。


『あなたを出版翻訳家にする7つの魔法』をハイキャリアで連載中です。毎週水曜日の更新です。


「出版翻訳家デビューサポート企画」からは、企画通過者が次々に誕生しています。翻訳書を出版された方々のインタビューをご覧いただけます。


よしとみあやさんデビュー記念インタビュー


酒井瞳さんデビュー記念インタビュー


国枝成美さんデビュー記念インタビュー


個別のご相談は出版翻訳コンサルティングで対応しています。


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【新刊翻訳書】本日刊行されました 『認知症と性とウェルビーイング』

おかげさまで、私が翻訳を手がけた『認知症と性とウェルビーイング ―パーソンセンタードケアの視点から―』を本日刊行することができました。

 

本書は、企画を持ち込んでから7年を経てようやく形になった、私の【執念の翻訳書】です。詳しくは「訳者あとがき」に記しています。ブログで全文公開していますので、以下の画像からリンク先をぜひご参照ください。

 

 

本書の大きな魅力のひとつは、事例の力強さにあります。切実で、ときにユーモラスで、胸に迫るものがあり……著者が長年、現場で一人ひとりと関係性を築いてきたからこそ得られた事例だと感じていただけることでしょう。よろしければ、事例(フォントを変えてあります)だけでもパラパラとご覧いただけましたら幸いです。ちなみに、私のお気に入りは「2回だよ!」と叫んだフィルの事例(88ページ~)です。

 

もうひとつの特筆すべき魅力は、「性」というテーマに向き合う著者の姿勢です。自らの中にある偏見や固定観念を丁寧に見つめ直し、常に自分を更新しながら、人と真摯に向き合う——その柔軟で軽やかな知性を感じていただけることと思います。

 

ご高覧のうえ、ご感想などお聞かせいただけましたら、何よりの励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

オンラインショップからもお求めいただけます。

 

***********************************************本書の特集号となるBricolage2026年新春号も、あわせてご覧ください。

 

帯文をお寄せくださった上野千鶴子さんの書評、日本語版への永田久美子さんのご寄稿、そして翻訳を終えての私のインタビューも収録されています。

 

ご購読のご案内はこちらです。

 

amazonでもお求めいただけます。

 

 

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

【新刊翻訳書】訳者あとがき全文公開

2月8日に刊行される、私の【執念の翻訳書】『認知症と性とウェルビーイング ―パーソンセンタードケアの視点から―』。

 

本日は、その訳者あとがきを全文公開いたします。

 

なぜ【執念の翻訳書】と呼ぶのか。この本にどれほどの価値と必要性を感じてきたのか。その背景も含めてお伝えしたく、少し長くなりますが、どうかお付き合いください。

 

 

 

【訳者あとがき】

 

本書は、私にとって「執念の翻訳書」です。

 

原書を読んでぜひ日本語版を出したいと思い、2019年から翻訳書企画の持ち込みを始めました。ブリコラージュでの出版が決まるまで10社に断られ、長い時間がかかりましたが、ようやくこうして読者の皆さまにお届けできることとなりました。

 

著者のダヌータ・リピンスカ氏を初めて知ったのは、初の著書『認知症がある人のためのパーソンセンタード・カウンセリング:自己を理解する(Person-Centred Counselling for People with Dementia: Making Sense of Self 未邦訳)』でした。介護者のためではなく、認知症がある本人のためのカウンセリングをテーマにした、斬新なアプローチの作品でした。それ以来、著者の着眼点に注目していたのです。 

 

本書はそれから9年を経て刊行された待望の第2作で、性を正面から取り上げ、前作をさらに上回るような、重大な問題提起を試みています。「認知症と性」というテーマに、きわどい印象をもたれるかもしれません。けれども、実際にお読みいただければわかるように、「性が人間にとって重要な一部であるにもかかわらず、介護においてその視点が抜け落ちているのではないか」という、きわどいどころか、至極まっとうな論点を提示しています。「どうして誰もこんな大切なことに気づかなかったのだろう? これは日本の介護現場にも欠かせない視点だ」と強く感じました。実は、前作も日本語版の出版を企画したものの実現に至らなかったこともあり、本作はなんとしても刊行したいという思いがありました。

 

私はこれまで『認知症の介護のために知っておきたい大切なこと ――パーソンセンタードケア入門』(ブリコラージュ)をはじめ、パーソンセンタードケア関連書籍の翻訳を多く手がけていますが、その中で認知症と性の問題が取り上げられていることがありました。たとえば、介護職の女性を利用者の男性がベッドに押し倒そうとした事例があります。この事例では、実は性的な意味合いよりは、単に人としてのふれいあいやぬくもりを求めていたことがわかって、一緒にダンスをすることでニーズを満たせたのです。

 

このように、介護者側からすると性的なことをしているように思えるけれども、実はその背後には人間的なニーズがあるという事例がよく出てきました。パーソンセンタードケアにとって性の問題が前面に出ているわけではないのですが、生活の中の課題の1つとして、自然に取り扱われていたのです。

 

一見「襲われた」と感じられる行動も、実はスキンシップを求める表現だったというように、背景が理解できれば人によっては対応が変わったり、捉え方が変わったりして楽になる部分もあることでしょう。

 

今の日本の介護現場では、現場の余力にもよりますが、利用者の性の問題は、おそらく「困ったセクハラ」という文脈で理解されることが多いのではないかと思います。性を「あってはならないもの」として抑圧すれば、利用者は「困った人」として偏見の対象となり、介護者も苦しむことになります。お互いにとって不幸な結果になってしまうのです。「人は年齢を重ねても性的な存在である」という当たり前の事実を受け止めれば、対応の幅は広がり、介護における関わり方も変わるのではないでしょうか。

 

特に若い職員には、「おじいちゃん、おばあちゃんにそんな気持ちがあるなんて」と受け入れ難く感じることもあるかもしれませんが、「年齢を重ねても、そういうこともあるのか」と、ニュートラルに捉えられるようになり、これまでと違う見方ができるようになることを願っています。

 

性を話題にすることに伴う気まずさは、日本も海外もさほど変わりないようです。日本では障害者の性については、『こんな夜更けにバナナかよ』(文春文庫)などの話題作を契機に、これまで何度か注目を集めたことがありました。けれども認知症当事者の性については、障害に加えて高齢による偏見が加わることで、正面切って取り上げられることがありませんでした。本書の刊行が、このような状況に一石を投じることになれば、訳者冥利に尽きます。

 

私がパーソンセンタードケアの普及に努めてきたのは、「言われてみれば当たり前のこと」だからです。人は一人ひとり違うのだから、たとえ認知症になっても、それぞれに応じた関わり方があるのは当然のことでしょう。それなのに、「認知症だから」と言って十羽一からげに扱われてしまうのはおかしな話です。

 

同様に、本書を届けたいと思ったのも、「言われてみれば当たり前のこと」だったからかもしれません。人は性的な存在であるのに、年をとったり認知症になったりしたら、その性があたかも存在しないかのように扱われてしまうのは、やはりおかしな話です。

 

本書が、認知症がある人の性を自然なものとして考えるきっかけとなり、日本の介護現場や研究に新しい視点をもたらしてくれることを願っています。読者の皆さまにとっても、その一助となれば幸いです。

 

最後に、刊行に際してお力添えいただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。

 

2025年12月    寺田真理子

 

***********************************************ご予約も始まっております。いち早くお手に取っていただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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***********************************************Bricolage2026年新春号では、本書の特集を組んでいただきました。

 

帯文をお寄せくださった上野千鶴子さんの書評、日本語版への永田久美子さんのご寄稿、そして翻訳を終えての私のインタビューも収録されています。

 

ブリコラージュ購読者特典付きのご予約はこちらをご覧ください。

 

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どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

新刊翻訳書、帯文は上野千鶴子さん

2月8日に刊行される、私の【執念の翻訳書】『認知症と性とウェルビーイング ―パーソンセンタードケアの視点から―』。本日はそのカバー画像の帯ありバージョンをお届けいたします。

 

 

帯文は上野千鶴子さんがお寄せくださいました。

 

“認知症の親が性的な存在だと、

あなたは認めたくないかもしれない。

だが性と親密さとは、

人生の最後まで大切なものだと、

本書は教えてくれる。”

 

この帯に目を留めてくださる方も多いのではと思います。認知症ケアに関わる方だけでなく、人文書がお好きな方にもぜひ読んでいただきたい本ですので、そんな読者にも訴求力のある帯文をいただけて、うれしく思っております。

 

ご予約も始まっております。いち早くお手に取っていただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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帯文をお寄せくださった上野千鶴子さんの書評、日本語版への永田久美子さんのご寄稿、そして翻訳を終えての私のインタビューも収録されています。

 

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