千葉東病院重症心身障害病棟【 坪井洋のひとりデリパフォ 】 | 寺田真実(心魂プロジェクト共同代表、劇団四季卒)のブログ

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劇団四季出身、2014年よりIDeal Partners 代表。
心魂(こころだま)プロジェクト、みんなの部活動、Performinglish clubを軸とするIDeal Partners(理想の隣人たち)
ホームページhttp://ideal-partners.biz

今年度最後の一人デリパフォに行ってまいりました。

打楽器だけで一人デリパフォに行くというのは、自分にとってとても大きな挑戦でした。

音階の無い打楽器で、できるのだろうか?
打楽器だけでできることはなんだろうか?

これが一人デリパフォを始める前の自分でした。

今回、一人目に行う予定だったずっとやってきた子は急きょ体調をくずし、初めての子とすることになりました。

いろんな打楽器の音の体験から始まりましたが、とても集中して聴いてくれてる様子。

触感から音へ、そして振動を感じる、声掛けの表現法など音を多角的にとらえられるよう工夫しました。

そして、リズム遊び。
「こうやって一緒に遊んでいこう!」
というのをちゃんと示し、そして自分で表現へと促すと、それに応えてくれるように動いてくれました。リズムをかえたら、情報量が多すぎたのか戸惑いが見えました。

「それだとわかんなくなっちゃう」

というのをこの子は教えてくれました。
そうか!同じことを繰り返して一緒に遊んでいいんだと教えてくれたのです。

そういえば児相で同じくらいの子のお世話をしていた時に何度も

「もう一回して!」

ってあったなと思いだしました。
最後はドラムの音を聴いて終わりました。

そして、次は初の試み。
予定していたもう一人の子の体調も良く無かったので、何人かの方と一斉に行う一人デリパフォになりました。

一対一ではないので、保育士の方に一緒についてもらい、僕の促しに沿って声掛けや一緒に活動をお願いしました。

順番に音を体験してもらったのですが、これが逆に他の人にやってるときに遠くの音を一生懸命聴く様子や反応を表現する比較になり、集団でやったからこその利点がありました。

またリズム遊びも行いました。みんな一所懸命保育士の方と行って楽しみましたが、集団でする場合、次の活動に主眼を置きました。

それは保育士の方と一緒にタンバリンでリズムを皆さんに出してもらい、僕と一緒に合奏する活動です。

まずはマーチングドラムで合奏!

近づいたりしながら、みんなのリズムに合わせて演奏しました。

そして慣れてきたので、今度はみんなのタンバリンとドラムで合奏!

とても楽しく、みんなうれしそうにとっても表現してくれ、一緒に音楽で演奏して楽しむってこういうことなんだ、ということが伝わったと感じました。

さて、今回でとても大きかったことは、僕のしていることは音楽を聴かすことでなく、音楽を通じてコミュニケーションを培ってるということが保育士の方に伝わったことです。

一回限りの楽しいイベントとして行うだけでなく、こうやって普段からこの子たちとコミュニケーションをとっていけば次に坪井が来た時にどうなるんだろうかという視点をスタッフの皆さんと共有できたことが、とてもうれしかったです。

一回だけの縦軸の活動でなく、横軸を持った活動になってきたのです。だから、一人目の彼女が「それだとわかんなくなっちゃうよ」と教えてくれたのは、とてもありがたいことでした。

みんなでやるなら、手伝ってもらって合奏をしてみようと思ってしてみたら、みんなが楽しく、合奏は一対一でもやれるじゃない!と分かりました。

皆さんに手伝ってもらうことにより利用者さんと、どう活動・参加すればよいのかが発見できました。

始める前、抱えていた不安はどこ吹く風!もっとこんなことができるのではという可能性を見出すことができ、計四回の一区切りになったのはとてもうれしかったです。

それを教えてくれた利用者の皆さん、スタッフの皆さん、心魂の皆さんに心から感謝します。
可能性は続けていくことで無限にあるようです。