先日、アメリカのある州のSchool District(学区)関係者とお話する機会があり、その中で興味深い話を聞けたので、今日はその話しで気になったことと学力テストについて。
学区関係者と話した際、州レベルで行っている学力テスト(Assessment Test、Achievement Test・・・で、昨日お話した、Summative Test)の話になりました。
教育学区(School District)関係者の州規模の学力テストに関する悩み、又は問題として彼らが言っていたことが、
学校関係者、先生方が普段生徒の学力向上のため、Formative Testを行っている所に、州政府主導に行われたSummative Test(=州規模の学力テスト)の結果が送られてきても、それをどう活かすべきか、良く分からない
ということ。
昨日のブログで指摘した通り、各学校の先生は自分の進めるカリキュラムに沿って授業を行う、単元ごとにFormative Testを行い、その結果を参考に指導したり、成績をつけています。
そこへ、年度の終わりにSummative Testであるテストを行い、テスト会社を通してテスト結果を見ても、普段の授業にどう活かすべきか?と言われても、特に必要ない・・・ということもあるそうです。
さらに、データ分析上の数値、データ分析結果を示すグラフなどの資料が送られても、統計学、数値系のデータ分析の知識がない先生、その他学校関係者は何をどう見て良いか分からない・・・とのこと。
結局、テスト作成&分析を依頼する州政府関係者だけが理解し、その結果を活かしているのも、政治、行政上のみで、現場の先生方にはうまく活かされていない・・・、ということだそうです。
正直、テスト会社は、州政府関係者と議論を交わし、テストを作成し、結果を報告しているので、学区が直接関わるのは、州政府関係者で、テスト会社関係者が関わることは(学区が独自にテスト会社と契約を交わしている場合を除き)、ぶっちゃけ、ほとんどありません。
州政府の要望に応える形でデータ分析&レポートをするテスト会社。テスト会社の行ったテスト分析結果を見ても良く分からない・・・と戸惑う各学区&学校。そしてその両者どちらとも関わりのある州政府。
今日の話が全ての州に当てはまるわけではないですが、政治、行政上の目的で推し進めている州規模・学力テストが、教育上うまく活かされていくには、まだもう少し時間が必要かな・・・と、学区関係者と話しながら、そんなことを思いました。