アメリカの公立学校と私立学校のお金、支出額の差を示したデータを今日は紹介します。


Private Schooling in the U.S.: Expenditure, Supply, and Policy Implications

http://nepc.colorado.edu/files/PB-Baker-PvtFinance.pdf


(今日のリンク先はニュース記事ではなく、普通の学術論文です)。


50ページにも達する論文で、全てお伝えすることはできないので、興味深い情報に絞ってお伝えします。


<情報1:公立・私立学校の支出額(地域別)>
日米の教育産業比較論 -子供の頭脳開発の研究を通して

掲載したグラフは、生徒一人当たりにどれだけのお金をかけているか?を示すもので、アトランタ、ロサンゼルス、ニューヨーク、フィラデルフィア、サンフランシスコ、シアトルの6地域が掲載されています。


グラフが示すように、アメリカの私立学校の生徒一人当たりの支出額は2万2千ドル(約200万円)で、公立学校の約2倍です。


グラフは地域別で、地域の物価が異なるため、支出額も違いますが(物価が最も高いニューヨークが言うまでもなく支出額が一番高い)、物価は高いけど、経済ががたがたであるカリフォルニア州の二大都市(ロサンゼルス&サンフランシスコ)は、興味深いことに私立と公立の支出額の差額が一番大きいことは納得です。


<情報2:公立・私立学校の支出額(全体平均)>


日米の教育産業比較論 -子供の頭脳開発の研究を通して


掲載したのは全米全体平均。表にあるIndependentは完全な私立学校で、Hebrewはヘブライ語の学校(東海岸にはヘブライ語系の学校があります)、Catholicはカトリック系私立学校、Christian・・・はキリスト系私立学校で、Publicが公立学校。


既に述べた通り、Expend per pupil(生徒一人当たりの支出額)で、私立学校は公立学校の約倍のお金をかけていることは分かります。


Pupil/Teacher All PSS(教師一人当たりの担当生徒人数)では、公立学校は先生一人で平均17人を指導、私立学校が約10人となり、極めて納得の数値。


アメリカらしい数値は、右から二番目の指標・% Techers High/Most Selective Uundergraduate Colleges(最も競争率の激しい大学出身者の先生の割合)


***Most Selective(最も精選された)は、最も競争率の激しい、有名大学で学士号を取得したかどうか?ということです***


私立学校の場合、その多くは指導する先生方の学歴を掲載している場合が多いので、34%という私立学校の数値は納得。


他方、8%という公立学校の教員の数値は、まあ仕方ないかな・・・と思わなくもないですが・・・。


ともあれ、今日のブログ、要約すると、


1.Private independent schools spend a lot more per pupil

独立した私立学校の方が公立学校より生徒一人にお金をかけている


2.Private independent schools have much lower pupil to teacher ratios

私立学校の方が、先生一人あたりの指導生徒人数が低い


3.Private independet schools have much higher shares of teachers who attended more competitive colleges.

私立学校の方が、有名大学出身の先生を多く雇っている


とまあ、ある意味はっきりした結果です。


アメリカにそれなりに長く在住すると、この結果、予想通り以外の何物でもないですが、日本の方にはどう映るのでしょうか?