こんにちは。
【お菓子教室名古屋】動物性フリーヴィーガンスイーツと本格的フランス菓子のプチタプチの寺西千穂です。
梅雨に入ってジメジメした日が続きます。
しかも暑い!
こんな日はぷるんと冷たいスイーツが食べたくなりますね。
凝固剤の代表格はゼラチンと寒天、
違いや特徴、使用方法をまとめてみました。
ゼラチン | 寒天 | アガー | |
向いているスイーツ | ムース、ゼリー ババロア、プリン パンナコッタ、マシュマロなど |
羊かん、杏仁豆腐、寒天ゼリーなど | 羊かん、ゼリーなど |
原料 | 動物の骨や皮 | 海藻(テングサ、オゴノリなど) | 海藻(スギノリなど) |
主成分 | タンパク質 | 食物繊維 | 食物繊維 |
溶解温度 | 50〜60℃ | 90℃以上 | 90℃以上 |
凝固温度 | 10℃以下 | 40℃前後 | 40℃前後 |
使用料目安 | 2〜4% | 0.5〜1.5% | 0.5〜1.5% |
pH | 酸にやや弱い | 酸にかなり弱い | 酸にやや弱い |
食感 | プルンと口溶けが良い | ツルンとして崩れる食感 | プルンとして弾力がある食感 |
透明性 | 薄い黄みがかった透明 | 白濁 | 透明 |
凝固力 | 柔らかく固まる | とても強い | 強い |
カロリー(100gあたり) | 338Kcal | 0Kcal | 0Kcal |
保水性 | 高い | 離水しやすい | やや離水しやすい |
その他 | ゲル化にはタンパク質分解酵素を含まないこと | ダマになりやすいので砂糖と混ぜて使用する |
使用時の注意点
ゼラチン
・熱に弱いので60℃以上の熱湯で溶かすと固まらまくなる場合があるので注意。
・タンパク質分解酵素を持たないので、キウイやパイナップルなどのタンパク質分解酵素を持つフルーツは固まりません。(その場合は果汁を一旦沸騰させ、60℃まで冷ましてゼラチンを溶かして使用するとうまくいきます。)
・完全に固まるまでの時間が長い(2〜3時間)ので、しっかりと冷やして作ります。
寒天
・完全に溶けないとうまく固まらない場合があるので、しっかりと沸騰させること。
・寒天は無糖で固めると離水しやすいですが、砂糖を入れると離水しにくくなります。また、砂糖を加えると透明性が増します。
・強い酸に弱いので、酸性のものと合わせるときは、寒天を溶かした寒天液を80℃以下に冷ましてから加えるとうまくいきます。
アガー
・ダマになりやすいので、使用するときは砂糖としっかりと混ぜて使います。
・アガーは種類がたくさんあり、製品ごとに使用方法が違うものもあるので、よく確認して作ってみてください。
ゼラチンを使ってマンゴームースゼリーを作りました。
泡だてた生クリームを使うムースにはゼラチンがおすすめ!
アガーを使ってコーヒーゼリーを作りました。
つるんとおいしいコーヒーゼリーにはアガーや寒天がおすすめ!
生クリームとシロップをかけて大人のデザート。
それぞれの特徴にあったスイーツを作ることがおすすめです。