“スーパーのレジで買い物の精算。この何の変哲もない行為が、時として出会いと別れの人間ドラマになり得るエピソードを妻から聞いた。
ある日、自宅近くのスーパーの買い物でレジ待ちをしていたら、妻の前にいた高齢の男性とレジ担当の方が涙ぐんで握手をしていたそう。なかなか2人の会話は終わらず、妻はしばらく待たされることに。ようやく順番が回ってきた時、レジの方からおわびとともに、先ほどの男性はスーパーの常連客で、次の日から施設に入所するため最後のあいさつに訪れた旨を説明されたという。
買い物という平凡な行動の中で、そんな別れもあるのかと感じ入った。そして、この2人がレジ打ちという短時間に紡いだコミュニケーションがとても貴重なものに思えた。”(2月7日付け中日新聞)
岐阜県土岐市の会社員・今井さん(男・45)の投稿文です。なんと麗しい話ではないでしょうか。買い物客とスーパーのレジ係の話です。この関係ですから、ほんの少しの触れ合いです。でもこの高齢男性には、貴重な時間だったのでしょう。施設に入ることを伝え、涙ぐんで握手をする。見ていた人にはどんな深い繋がりだった思った人があったかも知れません。まさにドラマを感じます。人とのつながりの深さは、期間もものを言いますが、一瞬のことでもあり得ます。そんな思いをさせる話です。
人は一人では生きていけません。多くの人と触れ合いながら、支えられながら生きていきます。ところが近年は一人暮らしの人が多くなりました。特に高齢者にそんな人が増えました。ボクのまわりにそんな人がたくさんみえます。1日人と一言も話さなかったと言うことも聞きます。ヒョッとしてこの男性もそうだったかもしれません。スーパーのレジ係の人との会話が唯一の楽しみだったかもしれません。ボクでもその可能性はあります。そのことも頭に置きながら、日々生活をしていかなくてはと思っています。