結果として、そうなる 稽古振り返り | てらいち 、です

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稽古振り返り

 

「結果としてそうなる」

 

ここ数年の稽古での気づき。

剣道にしても、居合道にしても、「こうあるべき」と指導されることが、実は、それは目指すべきものではなく、「結果としてそうなる」ということが多いと思われる。

 

例えば、構えの姿勢で、「腰を入れる」とか「背筋を伸ばす」といわれる。

その目安として、袴の「腰板」が背中にピッタリ付くように、とか、「尻を締める」などともいわれる。

これはどのような状態、姿なのか?

 

これらを目指したがゆえに、過剰であったり、ずれを生じてしまい、効果を上げられないというケースが多いように感じる。

 

 

「姿勢について、間違っていたという気づき」

 

その気づきのきっかけとなったのは「腰痛」。

 

ぎっくり腰の経験もあるのだが、良い姿勢をしようとすることが、反り腰となっていた。

腰椎が腹側にカーブしすぎていた。

 

これを真っ直ぐにするように姿勢を矯正してみた。

意識としては、腰椎が直線的になるようにしてみた。

 

その結果・・・

腰痛はほぼ出なくなり、剣道での体の動きが軽くなった。

 

さらに、いくつもの効果がでた。

 

①姿勢

腰椎が背中側に丸くならなければ、袴の腰板が背中から大きく浮き上がることもない。

自分でも驚いたのだが、剣道の稽古をしていて、「姿勢が良いね!」と評価していただいた。

「直線的な腰椎」という意識でも、腰椎は自然と緩やかなカーブを描いている。

 

②尻を締める

反り腰では、腹が前に出てしまう。

それによって、尻も後ろへ出ることになる。

この姿勢では尻は開いてしまい、「尻を締める」のはムリっ!

腰椎を直線的にする姿勢をとれば、自然と尻は締まると気づいた。

ただ、これも力を入れるのではなく、自然と締まるのだ。

 

尻を締めるように構える、というのではなく、自然に尻が締まった状態となる姿勢にせよ、ということであろう。

 

③腹筋

背中側が強く張ることがなく、背筋の筋肉痛もほぼない。

逆に腹筋に力を入れやすくなった。

 

これは考えてみれば当然であった。

反り腰気味になれば、腹は伸びてしまう。

その姿勢で「腹筋を締める、力を入れる」というのはムリなこと。

 

腹筋が締めやすくなると、発声も変わった。

大きな声で気合いをかけること、無理なく行えるようになった。

 

これも自然と「腹式呼吸」になっていると感じる。

 

これも「腹に力を入れる」というのが目標ではなく、腹筋に無理なく自然に力を発生させられる姿勢を取れ、ということ。

 

④股関節

反り腰では、必要以上に骨盤が傾いたり、骨盤を腰椎の関節に「固さ」がでる。

ここが柔軟性を持つと、股関節も動かしやすく感じる。

股関節が動くと、膝、足首も柔らかく、素早い動作ができると感じる。

つまり、足さばきが良くなる。

 

⑤上体、特に肩の脱力

腰椎を直線的にすると、胸は反り返らずに「立った」状態になる。

やや前に出る感覚。

そうすると、肩を自然に「ストン」と落とすことができる。

 

肩が落ちると、腕が楽になる。

 

楽になった腕で、竹刀、刀を持つと、手、指にムリな力を入れずに支えられる。

 

左手をヘソから「握りコブシ」1つ離す、というのも、文章化するのが難しいのだが、自然にその位置に納まる。

 

この状態の脱力は、居合道で大きな効果が現れた。

 

刀速が増し、切っ先が走る感覚となった。

上体のあおりや、体のブレが明らかに減った。

 

まだ、バランスが乱れるときがあるが、意識と姿勢の微妙なズレがある。

意識が体をムリに動かそうとしてしまうと、体の方が「それは違う」と言ってきているようだ。

 

反省と課題

 

意識が先行し、体の自然なあり方とズレること、この修正。

体が一番動きやすい状態に整えること。

 

月曜の稽古では、先週は意識と体とが調和していた感があったが、今週はこれができずに、体にも無理があった。

これは稽古前から、姿勢の崩れがあったようで、腰の辺りに張りを感じた。

寒さの影響もあって、筋肉には固さがあった。

 

意識と体の調和が課題。

「正しい姿勢」とは何なのか?

 

居合では、反り腰の改善から状態の脱力で、刀が走るようになってきたと共に、体の回転もスムーズに素早く行えるようになった。

 

刀を振っているときに思ったのは、「丹田」というのも、適正な姿勢をとったときの「結果」なのではなかろうか、ということ。

丹田を意識して動作するのではなく、体にとって最も良い姿勢で動作することで丹田に意識が行く、というべきコトかもしれない、と。

まだ確証はない。

 

このことは、亡き師範の教えに近づくかもしれないという兆しであれば良いのだが・・・

今後の稽古の課題。

 

 

 

 

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