でしゃばること、再び  止めんかっ!  居合道・稽古日誌 | てらいち 、です

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日常のこと,稽古での気づき,自然の移り変わり・・・

火曜日、居合道稽古。

 

今度、五段審査を受審する方、I さんとご一緒。

 

I さんは、この日は、私が来るより前から稽古されてました。

ただ仕事が忙しいらしく、稽古でご一緒するのは久しぶりでした。

 

私が始めるところで、Iさんは休憩されていたので、

少し話しをする。

 

桐木刀のこと

 

最近、このくらいまで止められるようになりましたよ、と。

私が何本か振ってみる。

 

すると、I さん、興味を示して、

桐木刀を渡すと、早速振ってみる。

 

うわっ

止まりませんねっ

難しいわー

 

私が一言。

柄を握り締めないで、落とさない程度に持つ、というレベルに

手の力のいれ具合を加減してみてください。

そして手で振る、という意識ではなく

上腕で振るようにしてみてください。

 

そう話しましたが、

すぐに切り替えるのは難しい。

 

いやー、これは難しいですねー、と I さん。

 

また、私が口をはさみます。

この軽い桐木刀を落とさないように振るのに

そんなに力を入れなくてもいいわけです。

そして、そのくらいの力で本身を振ってみる、

そうすると刀が走ってくれるようになります。

というか、手が邪魔しなくなります。

 

しばらく、I さん、桐木刀と格闘していました。

 

それから、最近気づいたことがもう一つあるんです、

と私。

 

それはヒジを緩めない、って事です。

手がでしゃばって、手で急いで振ろうとすると

ヒジがゆるんで、曲がるんです

自分の稽古を録画してみて、この前初めて気づきました。

 

このヒジのゆるみをなくすと、次の動作へ行くのが早くなります。

ただ、私もこれは始めたばかりで研究中です。

 

そんな話をして、2人でそれぞれの稽古を始めました。

 

さて・・・

自分の稽古、まず桐木刀での制定をiPhoneで録画して、

すぐにチェックしてみました。

 

三本目受け流し

立ち上がって受け流すところ、ここは肘を伸ばして切る動作に移れました。

 

今までは、受け流してから切る動作に入るところで

右ヒジがゆるみ、そこへ左手が柄を取りに行っていた。

 

ここが遅い。

遅くなる原因。

 

受け流しで、右ヒジを伸ばしたままにして

そこへ左手を取りに行った方が、

切る動作が速くなっている。

 

文章で見ていると、

右ヒジが曲がっていき、

そこへ左手が柄を取りに行った方が

速く振れるように思える。

 

ところが、録画をチェックしてみると、

右ヒジを伸ばしたままの方が速い。

 

七本目も右の敵を片手で切り付けた後、

ヒジを緩めずに左の敵へ向かった方が速い。

 

なるほどー、ヒジのゆるみをなくすようにしただけで、こんなに違うのか、

少しの驚きと共に、自分の考えが実証できたことに満足。

 

・・・だったのですが。

 

問題発生です

 

右ヒジを伸ばし、あるいは、伸ばし気味にして次の動作に移ろうとしたとき・・・

 

右手のでしゃばりが復活してしまったんです・・・

 

もう、動きが硬くなってしまって、それがダメ。

 

肘を伸ばして、上腕で振りたいのですが、

ヒジが頑張り始めたら、手が

「オレも頑張るっ」

と、でしゃばりだしてしまう・・・

 

そこに気をつけてやろうと考えると・・・

 

手の力が抜けてくると、

同時にヒジがゆるんでしまい、

まだ動作が遅くなる・・・

 

自分の身体ながら、しっかりコントロールできません・・・

 

なんで、ちゃんと思った通りに動かないのだろうか-

 

課題を解決したと思ったら

次なる課題が出てくる。

 

1つ進んだと思ったら、

前の問題が再び出てくる・・・

 

どっちに進んでるんだかよく分かりませんが・・・

 

また、次回の稽古で頑張ります。