メキシコ仲間で秩父の「イチローズモルト」を生み出す「秩父蒸留所」を訪問 | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

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メキシコで約束したウィスキー蒸留所見学!
11月にメキシコでテキーラ蒸留所ツアーに案内してもらった際、「今度日本に来たら、私たちがおもてなしするね!」と話していた約束が、ついに実現しました!
「有言実行」って大事ですよね(笑)。


今回、日本に来日中のテキーラブランドオーナーを秩父にご案内し、大人気のウィスキーブランド「イチローズモルト」を生み出す「秩父蒸留所」を訪問しました。

秩父蒸留所が手掛ける「イチローズモルト」は、日本国内外で非常に高い評価を受けているクラフトウィスキーの代表格です。
その歴史は2004年、秩父蒸留所の創設者でありマスターディスティラーの肥土伊知郎(あくといちろう)さんによって始まりました。


イチローズモルトの特徴は、なんといってもその独創性と品質。
特に、日本の伝統的な木材である「ミズナラ樽」を用いた熟成技術が際立っています。このミズナラ樽が生み出す香りや風味は、世界中のウィスキー愛好家の心を掴んで離しません。
さらに、秩父の自然環境もウィスキーづくりに最適で、寒暖差が大きい気候が熟成の過程で複雑で奥深い味わいを生み出しています。

イチローズモルトの人気は、限られた生産量からさらに価値を高め、6ヶ月先まで見学の予約が埋まるほど。その希少性もブランドの魅力の一部です。

今回、そんな希少なイチローズモルトを生み出す秩父蒸留所へ。
通常は6ヶ月先まで予約が埋まっている見学ツアーですが、メキシコからわざわざ来日しているゲストのために「短い時間なら」と快く受け入れてくださいました。蒸留所スタッフの皆さんの温かい対応には感謝しかありません。


蒸留所内では、ウィスキーづくりの全工程を丁寧に見学。
麦芽の発酵や蒸留の仕組み、樽による熟成の大切さなどを学びながら、イチローズモルトの魅力の秘密に触れることができました。

メキシコと日本をつなぐ「ミズナラ樽」
特に興味深かったのは、メキシコのテキーラ業界でも話題の「ミズナラ樽」。
実は、ミズナラ樽の独特な香りと風味が、近年テキーラやメスカルの熟成にも使われ始めています。今回の見学で、ミズナラ樽の歴史や製造方法、熟成による味わいの変化について直接学べたことに、メキシコのゲストも大満足の様子でした。

見学の後は、楽しみにしていた試飲タイム。
香り高く、奥深い味わいのイチローズモルトを堪能し、その豊かな余韻にゲストも感嘆の声を上げていました。日本のクラフトウィスキーのクオリティを改めて誇らしく感じる瞬間でした。

蒸留所見学の後は、少しだけ秩父観光を楽しみました。
豊かな自然や地元ならではの温かい雰囲気を感じながら、のんびりとした時間を過ごしました。
メキシコツアーの仲間たちと再会し、新しい思い出を共有できたのも嬉しいポイントでした。

テキーラとウィスキー。それぞれ異なる魅力を持つお酒ですが、共通しているのは、作り手の情熱と伝統への敬意。
今回の見学を通して、日本とメキシコ、それぞれのお酒づくりの素晴らしさを再確認しました。


このような交流を通して、お酒がつなぐ国際的な絆をもっと深めていけたらと思います。
秩父蒸留所の皆さん、素晴らしい体験をありがとうございました。