メキシコの伝統行事「死者の日」の祭壇(オフレンダ)に飾るものとその意味を知っていますか? | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

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メキシコ大使館で開催した「メスカルの日」のセミナーでは、もうすぐ「死者の日」が近いという事もあり、VIVERO TOKYOの高松麻美さんにお願いして、ステージに祭壇(オフレンダ)をつくってもらいました。


昨年は、一緒に「世界ふしぎ発見!」のメキシコ🇲🇽死者の日とアステカ帝国特集の収録で、会場装飾のお手伝いをしてきたのも懐かしい。この1年で「死者の日」の文化もだいぶ広まってきたのを感じます。



セミナー内でも、死者の日の意味や祭壇に飾るのものについて説明していただいたの共有させてください。

≪VIVERO TOKYOさんの解説より≫
「死者の日」はメキシコに伝統的な行事で日本と同じく死者の魂がこの世に還ってくるものとされています。
11/1と2の2日間あり、11/1は子供の魂、11/2は大人の魂が還ってきます。
メキシコの人たちは家で祭壇(オフレンダ)を作ったりお墓にお花やキャンドルを飾って故人を暖かく迎え入れて、一緒踊ったり唄ったり、食事をしたりします。
「死者の日」は2008年にユネスコ無形文化遺産に指定されています。
祭壇は魂をこの世に迎えるためのもので、色々なお供物を飾ります。
お供えするものには意味があり、地域や文化によって異なる部分もあると思いますが一般的には以下に挙げるものを飾ります。

・マリーゴールド
死者を導く意味があります。
花の香りによって死者の魂が迷うことなく戻ってくる為に飾ります。
道に花びらを敷いて道標の役割もあります。

・キャンドル
魂が戻ってくる道を照らす役割があります。

・塩
魂を清めるためにあります。

・水
魂があの世からこの世までの長距離を移動して、喉が渇いているため潤すために飾るのと、浄化の役割もあります。

・パン デ ムエルト(死者のパン)
丸いパンの上に頭蓋骨と骨が十字形に重ねられています。
魂をもてなす意味があります。

・砂糖の頭蓋骨
元々はスペインが侵略してくる前には本物の故人の頭蓋骨を飾っていたそうなのですが、スペインから髑髏は不吉だからと禁止されて、お砂糖やチョコレートの骸骨を飾るようになったそうです。

・お酒
11/2の大人の魂が戻ってくる日に故人の好きだったお酒を飾ります。

・料理
メキシコの伝統料理を飾ります。
11/1は子供の魂に向けてお菓子を飾ります。

・写真
遺影を飾ります。
※大使館の祭壇は今年亡くなったメキシコの有名人の遺影を飾っています。

・コパル(松脂のお香)
焚くことによって香りが魂を導くのと、コパルの煙が天と地を行き来して繋ぐといわれています。

・パペルピカド
飾ることによって、この世への入り口、歓迎のの意味があります。

お店やイベントでの祭壇の装飾や雑貨のお貸出し、販売もしているそうなので、気になる方はぜひお問合せしてみてください。
また自宅にオフレンダをつくりたいという方向けのグッズも色々ありますよ。私もこの時期は自宅に小さな祭壇のコーナーを設けて、亡くなった家族を想っています。

◆VIVERO TOKYO◆