本日は、メキシコ大使館で「メスカルの日」の記念セミナーを開催しました。
アメリカで最初に制定された10月21日のNational Mezcal Dayと同日を、2019年にメキシコ大使館 と旧 CRM(メスカル規制委員会)のサポートのもと、日本でも「メスカルの日」に制定し、現在JUASTで運営とプロモーションを担当しています。
昨年に引き続き、今年もメスカルだけに特化した企画をさせていただきましたが、たくさんの方に集まっていただき本当に感激しています。
そして、この日のためにメキシコから来日してくださったゲストの方々にもお集まりいただいておりますが、 1年に1度のしかないメスカルの記念日に、日本でのイベントに参加していただき光栄でした。
日頃メスカルの輸入・販売に力を入れて、日本でのメスカルの普及活動に尽いただいている皆様にも、多大なるサポートをいただきまして改めて感謝申し上げます。
「メスカルの日」の企画をしていますが、実は正直に言うと、私自身は数年前までメスカルは苦手で、あまり飲む機会がありませんでした。
日本では、メスカル=スモーキーという情報が広まっていたため、 先入観もあって、メスカルは癖があって飲みにくい、テキーラのほうが洗練されているので万人受けするのでは・・ と感じていた時期もあります。
「テキーラジャーナル」でメスカルのコンテンツをつくるようになり、飲めないままではいられないという事もあって、 改めてメスカルに向き合おうと思い、昨年の4月そして、今年の1月にメキシコ・オアハカを訪れました。
オアハカはメスカルの約90%のブランドを作っているメスカルの生産地です。
レストランではテキーラよりもメスカルのラインナップが多いし、 街にはメスカル専門バーのメスカレリアも何件もありました。
また、メスカルの蒸留所やメスカル用のアガベ畑を訪問する機会にも恵まれて、 いままでの先入観が変わる機会をたくさんいただきました。
私が実際にオアハカを訪問して感じたのは、メスカルはメキシコの歴史・伝統と結びついていること。
そして、メスカルの魅力はアガベ本来の香りや味わいをダイレクトに楽しめるところ。
もちろんスモーキーさが特徴のメスカルもあり素晴らしいブランドもたくさんありますが、すべてのメスカルがスモーキーではなく、 メスカルブランドによっての特徴であるという事を伝えていきたいと思います。
昨年はじめて「メスカルの日」の記念企画を開催した際に、沢山の生産者の方々に来日していただきましたが、なぜ「テキーラジャーナル」はあって「メスカルジャーナル」はないのか?という指摘を多数いただき、今年の2月にはじめて両面表紙となる「メスカルジャーナル2023」を発行しました。
まだ情報量は少ないですが、今後勉強をしながらより充実したコンテンツになるよう、来年はページ数を増やして、皆さんに最新情報をお伝えできればと思います。
また現在メスカルジャーナルのHPも新しく制作中です。まだ修正中の箇所もあり、年内には皆さんに正式にご案内できるよう準備をしています。
メキシコには「つらい時にメスカル、嬉しい時にもメスカル」ということわざがあります。
日本ではテキーラのことざわと思われている方もいますが、正式にはメスカルのことわざになります。
人生には、思いもよらない大変なこともありますし、逆に予想もしていなかった幸せなことがおこることもあります。
ご参加いただいたみなさんが、少しでも幸せな気持ちでメスカルを楽しめることを願っております。
「メスカルの日」を通じて、少しでもメスカルを気軽に・自由に楽しんでくれる方が増えますように。