CRT(テキーラ規制委員会)によるテキーラの講座を受講し無事合格しました! | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

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CRT(テキーラ規制委員会)による、オフィシャルのT-awardと同じプログラムとなる「Professionalization in the Culture of Tequila」を受講し、無事合格することができました!!


日本でテキーラの情報を発信する立場として、テキーラのオフィシャル機関であるCRTの正しい規則と最新の情報を学ぶという事は、私にとってとても大切な事で、今回のディプロマを取得する事は目標のひとつでもありました。
CRTのオフィスを訪問出来ただけでも大興奮できた。






テキーラは世界で一番厳しい規則で守られているお酒であり、メキシコの文化や歴史をの深い繋がりがある事を改めて学ぶ機会となり、またCRTの役割や重要性、どのような歴史があり、どんな活動をしているかを学ぶことができたのは、本当に素晴らしい経験でした。

今回のプログラムは、テキストも講義も全て英語で行われます。テキーラの定義と規制(原産地呼称、CRTの由来、製造管理のNOM番号、メスカルやほかのアガベスピリッツの区別など)、テキーラの歴史とカルチャー、テキーラの製造過程、アガベに関する知識(アガベの歴史とカルチャー、栽培、繁殖、収穫など)、テキーラのマーケット市場など、テキーラに携わる事全てを学びます。

CRTではテキーラブランドやテキーラについて発信されるメッセージ、プロモーション内容にもしっかり基準を設けています。
特に印象的だったのが、テキーラと100%アガベテキーラを比べて、どちらが優れているとか、本物だという間違った認識に関して、しっかり注意をしていること。

日本では、テキーラを法的に使われていない「ミクスト」と呼ぶ方もいますが、テキーラと100パーセントアガベテキーラの2種類は、単なる製法の違いからくる個性であり、優越ではなく個人の好みで選択するものであると言います。
私自身同じ考え方なので、自分の味の好みや飲むシチュエーションで、その時に最適なテキーラを選ぶ事が一番だと思います。
食の好みが様々なように、潜在意識にとらわれずテキーラも沢山のブランドの中から自由に選択してほしいですね。

今回の講座は、メキシコのレストランやバー、テキーラプロデューサー向けに無料で行われているCRTのオフィシャルの資格T-awardと同じ内容でしたが、T-awardのディプロマを発行するには様々な規定や条件があり、私たちは「Professionalization in the Culture of Tequila」の資格となります。

テストのレベルも非常に高く、6割以上の正解率が合格の基準となる信頼性が高い資格だと思います。

今回勉強した内容は誓約書に署名をしたため、テキストを共有したり、私や受講した方々がセミナーを行うことはできません。
もちろん日本で受講することもできませんし、メキシコで受講すべき資格です。
ただ、学んだ正しい情報は日本できちんとシェアできるように、テキーラジャーナルのサイトや本誌でお伝えしていきます。

テキーラの情報は毎年アップデートされるため、来年もまた受講したいと思いました。T-awardの場合は3年に一度受講し直す必要があり、それだけテキーラ産業はすすんでいるのだと思います。

ご興味がある方は、ぜひ来年のメキシコツアーのタイミングでご一緒しましょう。

一緒に受講した皆さん、CRTとの様々な調整をしていただいたレイさん、ありがとうございました😊