注目のメキシコワイン!メキシコ大使館で開催されたセミナーに参加してきました | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

海外・日本のお酒に関する情報、主催するイベントやセミナーなどをご紹介。
国内外のおすすめのBARや、レストラン、リカーショップもアップしていきます。

メキシコのお酒といえば私にとってはやはりテキーラですが、今世界中からメキシコワインが注目されているそうです。

先日、日本でメキシコワインを輸入しているインポーターさんが集まり、初めてメキシコ大使館でセミナーが開催されました。

 

メキシコ料理ブームもあり、テキーラはもちろん、メキシコワインについて聞かれ事も多くなってきたことや、私自身もテキーラかワイン以外のお酒をあまり飲まないので、自分の好きなものの勉強が出来るという素晴らしい機会をいただき参加させていただきました。

 

メキシコの気候や土壌は、テキーラでもアガベの生育に大きな影響がありますが、ワイン造りにおいても、世界中でも最も適した土地の1つであり、ニューワールドワインと言われています。
アガベは、ハリスコ州がメインの産地ですが、ワインの場合は80%がバハカリフォルニア州になります。
その他にも、ケレタロ州、コアウィラ州(ソトルでも有名)、サカテカス州が主要なワイン生産州で、最近ではアグアスカリエンテ州も密かに注目されています。
1年を通じて気温が高く、昼夜の寒暖差が激しい事でワインに適した品質の良い葡萄を作ることができるそうです。

 

メキシコワインの歴史についても説明がありましたが、16世紀のスペインの植民地時代に、カルロス5世の命令により、スペイン人達がブドウの苗を持ち込んだことからワイン造りがはじまりました。

1574年にアメリカ大陸初のワイン生産がはじまりますが、メキシコのワインはとても品質が良く生産量も多かっため、スペイン国内のワイン生産や売上を守るため、1595年にフェリペ2世が新しいぶどう畑への種まきを禁止しました。

教会で飲まれるワインに関しては、特別に生産が許されていたので、メキシコでもその後も司祭によるワイン造りだけは続いていたのですが、1824年のメキシコ独立のタイミングから1980年代頃に生産再開となるまで、ほとんどのワイナリーは使われなくなってしまったそうです。

現代に至るまでに、世界的な需要もありメキシコでのワイン造りは盛んになり、過去5年間の間に世界中で1500の賞を獲得しており、現在1950のブドウ生産者と207のワイン生産会社が存在しています。

今年は7月に、ワイナリー85社が集まりワインPRイベントも開催されるなど、メキシコワイン市場は盛り上がってきています。

 

知られざるメキシコワインの世界・・・と勝手に思っていましたが実はメキシコ産ワインの主要な輸出先として、アメリカに続いて、なんと日本は第2位30%が日本に輸出されているそうです。

2017年に日本は53カ国からワインを輸入していますが、メキシコは12位。
(1位チリ、2位フランス、3位イタリア、4位スペイン、5位アメリカ)

日墨貿易協定を活かして、手頃な値段で日本の市場へ入ってくることも大きな後押しとなり、日本でのメキシコワイン市場は、より拡大していく見込みです。

 

セミナーの後半は、輸入社各社様から商品の説明があり、歴史や製法、ブランドの特徴をお聞きした後は、テイスティングをじっくり楽しませていただきました。


 

テキーラと同じように、グラスのワインはカップに捨てず飲みほしてしまったので、ほろ酔い気分でしたが各社さんのブースでも、色々とお話が聞けてとても勉強になりました

 

今回のセミナーで、とてもビックリしたご縁がありました。

Netflixのオリジナルドキュメンタリーシリーズ「腹ペコフィルのグルメ旅」のメキシコ編を見てから、ずっと行ってみたいと思っていたメキシコシティのレストラン「AMAYA」に、念願叶って今年の5月に訪問したのですが、たまたまその時にみんなで選んだワインがありました。

 

 

 メキシコらしい、カラフルなイラストが書かれたオシャレな内装。

メスカルのブランドオーナーとの食事会で、せっかくだからテキーラやメスカル以外のお酒を飲もう!という話になりセレクトしたワイン「ビチ サンタ」。


レストランを紹介していた番組については、今年の2月にブログでも紹介しています。

 

こちら

そして、メキシコ大使館🇲🇽で紹介されていた同じワイン🍷


 

ソノラ地方の方言で、裸を意味する「ビチ」という名前のナチュラルワインですが、ラベルもメキシコっぽいデザインで、とにかく日本でまた出会えた事がビックリです。日本初のメキシコ産ナチュラルワイン。

 

パリでレストラン経営もされている担当者と、AMAYAの話で盛り上がりました

オフィシャルFacebookページ

 

その他にも、サッポロビールさんが輸入するメキシコで最古のワイナリーとして有名な「カーサ・マデロ」。
ラベルもシンプルにリニューアルされたそうです。

 

メキシコ革命で失脚したマデロ大統領の実家でもあり、クーデターの時に日本公使館が親族をかくまったことから、日本と所縁があるという逸話も教えていただきました。

 

リードオフさんが輸入する1928年創業のラセットは、イタリア移民のドン・アンジェロ・チェットによって造られた老舗のワイナリーで、500以上の受賞歴があります。

 

商品情報はこちら

輸入社さんは別になりますが、チェットファミリーは、今ではテキーラやアガベネクターも作っています

 

フレシネジャパンさんからは、ケレタロ州で造られる最新トレンドの赤スパークリングを含む「サラビベ」シリーズの紹介がありました。

 

ワイナリーでは、様々なイベントやワイナリー見学ツアーなども開催されており、
ぜひ来年は、テキーラだけではなくメキシコワインのワイナリーツアーにも参加してみたいです

グアダラハラとメキシコシティ以外は、ほとんどメキシコ🇲🇽の他の都市に行かないので、写真や映像を見てとても興味がわきました。

 

これからは、もっと勉強をしてテキーラと一緒にメキシコワインも、広めていけたらと思います