タオナ使用の全蒸留所訪問コンプリート

長年の目標をついに達成しました。
マニアック過ぎる目標でしたが
恐らく日本人初。

現在、TAHONA(タオナ)を使用してる蒸留所は155ヶ所ある中のたった6ヶ所のみ。
その内5ヶ所(パトロン蒸留所、ペルノリカール蒸留所(オルメカアルトス)、フォルタレサ蒸留所、ラ・アルテーニャ蒸留所(エルテソロ・タパティオ)、シエテレグアス蒸留所)は2017年までに訪問し、残るはサンマティアス蒸留所のみでしたが、今回ついに訪問することができました

シエテレグアスでは、未だに昔ならではの製法で馬を使っていますが、サンマティアスではまさかの馬のぬいぐるみ「ぺぺ」がついた機械を使い、ちょっとシュールな動きのタオナ!!石は130年前から使われているそうです。
毎日ぺぺがアガベを搾汁しています 笑
テキーラ用語で「TAHONA(タオナ)」というのは石臼の事で、テキーラの伝統的な製法として加熱したアガベを絞汁する際に使用します。
1~2トンある石をぐるぐる回転させてアガベを潰して、繊維とアガベジュースに分ける作業を時間をかけて行います。
最近では低速の加水をしないローラーミル(オートマティックタオナと呼ばれる)や、大きなローラーでプレスするフランケンシュタイン(1ヶ所のみで使用)などもありますが、
5段階のローラーミル(シュレッダー)で加水しながら絞汁するのが主流です。
ちなみに、製品として一般販売されていませんが、コフラディア蒸留所でも、お客様からのリクエストでタオナを使ったテキーラを作ることもあるそう。3年前に訪問した際にはなかった、小型のタオナが設置されていました。
技術革新が進むテキーラ界ですが、伝統的な製法でつくられるテキーラも、変わらず注目されています

サンマティアス蒸留所のレポートは、改めてブログにまとめたいと思います。
ちなみに、他の蒸留所のタオナは…
フォルタレサ
パトロン
シエテレグアス
など、サイズや使い方にそれぞれ違いがあります
