日本人初??ドン・フリオのアガベ畑を初訪問! | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

海外・日本のお酒に関する情報、主催するイベントやセミナーなどをご紹介。
国内外のおすすめのBARや、レストラン、リカーショップもアップしていきます。

今まで、日本から誰も行ったことがないという、
ドン・フリオのアガベ畑で収穫体験をしてきました!!

アトトニルコにある蒸留所から、案内していただき、
バスでかなり登った山の頂上付近に畑はあります。

現在、ドン・フリオのアガベの契約農家はハイランドのみ。
ヘススマリア、サンクアン、アランダス、テパティトラン、
アトトニルコ、アヨトランなど合計8カ所のエリアで800万株を育成中です。
一つの畑で問題があっても、生産量などに影響が無いようにするために、
比較的、広いエリアで分散して栽培をしています。

ロスアルトスは赤土!!と言われていたのですが、
実際に行ってみると、土はほとんど見えず、
現在すべての畑をオーガニックに移行中で、赤土が見えないほどの雑草が生い茂っていました。
自然いっぱいの環境でアガベを育成中。



オーガニック認証は、全ての畑が同じ条件をクリアしなければいけないため、
また認証されていませんが、いずれ受ける予定とのこと。

除草剤は一切使わず、動物(馬や牛)なども放つことはなく、
自然の状態で平均5~8年の栽培します。
畑の手入れは、1年に1回春に草を野焼きする程度。
とにかく、自然のまま、アガベに負荷をかけないことを一番重要視しています。

アガベを植える間隔は220cm(列)、150cm(横)となっていて
栽培は、聞いていたより短く今は6~8年物を使用。
ヒマドールの判断で3年ものを使用することもあるそうです目

アガベは栽培年数ではなく、糖度測定により、
糖度が一定の基準を満たしていれば、あまりサイズは関係ないそうです。
(撮影NGでしたが、蒸留所内のアガベはかなり小ぶりのものも入ってました)

ドン・フリオのアガベは外側が甘く、
内側がビターなため皮をあまり深く剥いていないそうです。
他の蒸留所と比べても、かなり皮を残している印象でした。

また、アガベの雄株・雌株は同等ではなく、
雌株にはコゴージョがなく、雄株のみコゴージョを取り除く作業を行います。

ココーゴは写真の上にある部分。

割ると、繊維がびよーんとでてきます。

そして、これがイフエロスといわれるアガベの子株。
株分け栽培のため、これを植えて育てていきます。

収穫後は根などは耕運機で砕いて耕し、土地の肥料にするそうです。
ここでも、リサイクルの文化が根付いていました。

ヒマドールの収穫を見学した後は、実際にアガベ収穫に挑戦アップ
憧れのドン・フリオの畑に立てたことが嬉しく、大興奮でした音譜

蒸留所には、以前1度だけ伺ったことがありますが、
畑を見てから見学すると、また情報量が全く違い、
大変勉強になりましたニコニコ

しかも、新しく聞くことばかりで驚きの連続目
テキーラ産業も、1年で大きく変わり、
色々なことが効率化され、改善されていくのだなぁ・・としみじみ。

ドン・フリオの畑は、
真っ青な空に、力強くアガベの葉が伸び・・・
アガベの生命力を強烈に感じて、テキーラがなぜ人を元気に・明るくするのか。
そのパワーを見れたような気がしましたクラッカー

畑にこだわったという、ドン・フリオ氏の強い熱意を感じる、
貴重な経験になりました。

近い将来、オーガニック認証のドン・フリオが誕生するかもしれませんねニコニコ