1920年代に、シエテレグアスと同じく、
ホセ・ゴンザレスによってつくられた蒸留所。
アトトニルコの老舗蒸留所になります。
ドン・フリオ氏のいとこでもあり、アトトニルコの地でのフリオファミリーの活躍を感じますね。
地元ではよく知られている、未入荷のブランド「エル・ビエヒート」が主力商品ですが、
日本では、カンペオンやKARMAが有名ですね。
かつては、パトロンを製造していたため、
タオナを使った旧蒸留所と、シュレッダーを使った新蒸留所をブレンドしていたのですが、
現在は、すべて新蒸留所に移り、旧蒸留所は使っていないそうです。
旧蒸留所のタオナは、庭のオブジェとなっていました(笑)
新蒸留所は、7年前から稼働しているそうですが、
どこもかしこもピカピカ
ドンフラノと同じく、今年の梅雨が長引いたので、
2ヶ月以上、蒸留所は稼働していないそうです。
14時間スチームで蒸し、6時間冷ましてから使うアガベは、
6年~8年育てたもので、生アガベの状態で、
糖度をはかり、甘みの強いものだけを使用しています。
発酵はザイモモナス菌を使った自然発酵。
二酸化炭素を逃がしながら、40時間~72時間かけて発酵します。
2回の蒸留の過程で使う蒸留器も見学。
蒸留器のとなりに見たことがない機会があると思った、
フィルターでした。
アコーディオンのようなひだがたくさんある機械をグルグルまわして、
5回、フィルタリングをします。
樽の貯蔵庫は、かなり管理がきっちりされていて、
全ての樽にナンバリングがされています。
ブランドごとのカテゴリーに分かれ、整理されていて、
管理システムの素晴らしさに感激。
現在、ここの蒸留所では、
新商品の開発にも力を入れていて、
アガベスパークリングも商品化されました。
シャンパンのミニボトルのようなデザインで、
キュウイ、ピーチ、ストロベリーなどのフレーバー。
度数も7%と低く、パーティーなどで気軽にのむお酒として発売されるそうです。
日本で勉強していたイメージとは全く違い、
かなり革新的な蒸留所への変貌をとげていたエルビエヒート
まだ、若いアガベの畑ですが、
有機栽培の、ふかふかした土で育てられ、元気いっぱい。
刃先がかなり鋭利なので、気をつけていないとけがをしてしまうほど。
記念にいただいたエルビエヒートは、
講習会でご紹介をさせていただいています。
今後は、新しいブランドの日本での発売にも、
期待したいですね
つづく
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