テキーラ村のホテルで朝食をとり、
車で30分ほど移動した、アマティタン地区へ。
テキーラの生産地としても有名なアマティタン。
今回の目的は、新しくなった「トレス・ムヘレス蒸留所」。
創業当時アガベ栽培の名門としても名前が知られていました。
800万株以上ものアガベを保有し、その畑はアマティタン地区に全てあり、
地元の産業を支えています。
トレスムヘレスは直訳すると「3人の女性」という意味ですが、
創業者の母親と、2人の娘の名前から名づけられたと言われています。

テキーラには、トレス(3)とつく名前のものが多いのですが、
メキシコでは安定を意味する3は、ラッキーナンバーです

前の蒸留所と比べ、格段に広い敷地につくられた新蒸留所。
まずは、アガベ畑でヒマドールにより実演を見学。

順番にコアを使ってアガベの葉を落とす作業をしたり、
ピニャの皮をむいたり・・・
簡単そうに見える作業ですが、コアは重く、なかなか上手に使うことができません。


ヒマドールはメキシコでは技術職として熟練の技が必要で、
非常に高給取りだと言われています。


イフエロスのチェックの仕方を教えていただきましたが、
切り口の部分が白いものはOKで、
黒い斑点があるものはNG。まず植える前にチェックをします。
長芋のようなさくさくとした食感に、
リコリスの香りがして、なかなか言葉で伝えにくいアガベ本来の香りを、
感じていただきます。

その後、アガベを蒸しているアウトクラベを見学。
ふたの部分に、中から蒸気が漏れないようにバガスと土をつけているにが特徴。
加水をしながらシュレッダーをし、とれたバガスは、
畑に戻すので、発酵には使用しません。
昨年末に出来あがったばかりの、
大変珍しい地下トンネルのような樽の貯蔵庫へ。
百メートル以上も続く、暗く長いトンネルになっています。
この辺りではオパールがとれるそうで、
貯蔵庫の壁は、オパールがまざりきらきらと輝いていました。
蒸留所の名前にちなみ、蒸留所の各貯蔵スペースでは、
いろいろな女性「愛されていない女」「情熱的な女」「意のままにならない女」など、
名前をつけて実際にその名前で区別しているそうです。
数字やアルファベットで表示するよりも、見ていて面白いし、
蒸留所名のコンセプトと合っていて、さすが
自分はどの「女」のコーナーかなぁ・・・と選ぶのも楽しいです。
蒸留所スタッフによる、テイスティングが終了したら、
お土産コーナーで蒸留所限定グッツを購入。
Tシャツやバックなど、お土産にぴったりなものから、
お目当てのレアテキーラも満載。
蒸留所限定シリーズの、ハイヒール型やハンドバック方のボトルに入った、
テキレディースのシリーズも可愛くてお洒落。
とにかく女性を意識した賞品が多く、見て楽しめるテキーラ。
蒸留所の中では珍しく、一般公開をしているので、
自由に見学ができるスタイルになっていますので、
売店で珍しいテキーラを買うのも良いし、
名物になりそうな、長いトンネルを通って色々なタイプの「女」をチェックするのも面白いです。
朝からテンションのあがる蒸留所見学
今回初訪問でしたが、楽しませていただきました。
つづく
グアダラハラ市内編は
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Jose Cuervo Express編は
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クエルボ蒸留所・前編は
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