テキーラ5州と言われる原産地の中で、唯一グアナファト州で
作られているブランドが「コラレホ」。
グアナファト州は、ロスアルトスと似た肥沃な土地ながら、
蒸留所は2軒しかなく、そのうちの1つがコラレホ蒸留所です。
昨日は、そのコラレホの社長RAFFAELE BERARDI氏が来日され、
日本テキーラ協会にお越しいただき、
会長と一緒にテイスティングセッションを受けさせていただきました。
製法の特徴としては、レポサドとアネホはそれぞれ別の樽を使用しており、
アネホはリチャーしたテネシーウィスキーの中古樽を使用し、
レポサドで用いる樽は、3種類のオーク材、
レポサドで用いる樽は、3種類のオーク材、
(フレンチ、カナディアン、メキシカン).を組み合わせて自社で作ったものを使用していること。
また、2回の蒸留の際の蒸留器をわけていて、
フランスのコニャックを作る際に使用されるようなシャランティーンと呼ばれる、
玉ねぎのような形のめずらしい蒸留器を使用していることが一番の特徴。
7台のシュレッダーや、2万リットルのステンレスタンクが11台あり、
年間かなりの量のテキーラが生産される蒸留所ですが、
発酵酵母はアガベの天然酵母を、同じ味のバランスになるように、
昔から同じものを再利用し続け、伝統の味を守っています。
国内向けにはアウトクラベを使用し、
国外にはマンポステラを使用している点も非常に珍しいです。
実際に飲めるまで約11年間かかることからつけられた18か月熟成のアネホ、
「99000」(99000時間=11年間)や、
高級ラインの24か月熟成の「グラン・コラレホ」のフルラインナップのなかから、
あまりのまろやかさと余韻の長さに、感動しました

世界77ヵ国に輸出され、メキシコやアメリカではメジャーなブランドですが、
現在日本では手に入りにくいかなり希少なテキーラとなっています。
ちなみに、コラレホのボトルカラーは、
黄色、青、赤の3色ですが、こういったカラーボトルを使ったのも、
コラレホが最初のブランドでした。
空や海、地球の色を表した「ブルーボトル」。
テキーラへの情熱を表した「レッドボトル」は特に目にとまります。
独立の父「ミゲル・イダルゴ」氏のイラストや、メキシコ国旗の紋章など、
メキシコ、テキーラへの敬意がこめられたボトルデザインも素晴らしいですね。
美しい荘園に囲まれた蒸留所で、
さらにコラレホについて勉強してきたいと思います
