このブログには、検索から来てくださる方がいます。どんな言葉で検索されたのかは、ブログを書いている側からも、ある程度見ることができます。
この3か月で、いちばん多く表示された言葉は、これでした。
「芸能人で IPMN 持ってる人」
3か月で、600回以上。「膵嚢胞 芸能人」を合わせると、800回を超えます。
最初は、少し意外でした。でも、考えるうちに、とても分かる気がしてきました。
探しているのは、芸能人ではない
健診で「膵臓に嚢胞がありますね」と言われて、家に帰ってから検索する。出てくるのは、病院の解説と、膵臓がんの怖い話ばかり。
そのとき知りたいのは、たぶん、こういうことです。
同じことを言われた人は、ほかにもいるのか。その人は、いまどうしているのか。
主治医から「経過観察で大丈夫ですよ」と言われても、本当に大丈夫なのか、確信が持てない。確率の説明を聞いても、自分がこの先どうなるのかは、思い描けない。
欲しいのは、統計より先に、「同じことを言われて、それでも普通に働いて、暮らしている人がいる」という実感なのだと思います。
芸能人の名前を検索するのは、公に「その後」を知ることができる人が、芸能人くらいしか思いつかないからではないでしょうか。有名な人が同じ病気で、元気に仕事を続けているなら、「自分もやっていけるかもしれない」と思える。
私も、指摘されたとき、同じことをしました。
でも、芸能人の話は、あまり参考にならない
ここに、有名人の名前は書きません。本人が公表していない病気の話を、推測で書くことはしたくないからです。
それに、仮に同じ病名の有名人がいたとしても、その人の経過が自分に当てはまるとは限りません。IPMNには、型があり、大きさがあり、見つかった場所があります。「分枝型で5ミリ」と「主膵管型で3センチ」では、同じ病名でも、話がまったく違います。
本当に知りたいのは、有名な人の話ではなく、自分と同じ条件の人の話です。
「同じ人」を、3つの条件で
いま作っているサイトは、この「自分と同じ人」を探せるようにしたものです。

選ぶのは、3つだけです。
・型:分枝型、主膵管型、混合型、わからない
・大きさ:10ミリ未満、10〜20ミリ、20〜30ミリ、30ミリ以上
・いまの状況:診断前、精密検査待ち、経過観察中、手術を受けた
この3つが同じ人たちを、このサイトでは「パターン」と呼んでいます。「分枝型・10〜20ミリ・経過観察中」の人たちが、指摘されてから何年たっているのか、大きさはどう変わったのか。それが、同じパターンの人の記録から見えるようにしています。
有名人は、ひとりもいません。そのかわり、あなたと同じ条件の人が、名前を出さずに、自分の経過を少しずつ置いていく場所です。
いまはまだ、ゼロからです
正直に書いておくと、このサイトにはまだ、ひとりの記録もありません。10月のはじめに、このブログを読んでくださっている方にだけ、先にお知らせします。
「芸能人で」と検索したあの日の自分に届くものを、これから一緒に作っていけたらと思っています。
お願い
今日は、ひとつ聞かせてください。
指摘されたとき、あなたは「誰の話」を探しましたか?
同じ年代の人、同じ大きさの人、手術をした人、何年も変わっていない人。探していた「同じ人」がどんな人だったかを教えていただけると、最初にどのパターンを目立たせるかの参考にします。