よく知られるそれは、ハラスメントのことを思い切って他者に相談したり打ち明けたりしても、ひとつひとつのハラスメントの内容は些細なことに感じられるために苦しみが理解されず、ありふれたこととして済まされてしまい、被害者はますます自信を失い孤立してしまう、というものだと思います。
私はここ数日考えていることがあるのですが、そのうちに、もう一つ別の種類のセカンドアビューズというものがあるという気がしてきました。
とはいってもまあこれは、ネットなどで自分がモラハラ被害にあっていることを公開しているかた限定なのだろうと思いますが、少なくとも「公開するとこういうことが起きますよ」ということを知識として広めておいた方がいいように思えてきたのです。
それはひとことでいうと、「立派な被害者であれ」という圧力です。(ん?簡単に言うとお説教?)
形はいろいろあると思います。「あなたにはプライドがないのか。なぜ別れない」、「子どもがかわいそうだと思わないのか。あなたも同罪だ」、「私なら我慢しません。どうして我慢しているのか理解できません」、「あなたは共依存だ」などなど。そうそう、「あなたがやられっぱなしでイライラする。早く別居しなさい」ってのも聞いたことがあります。
これらの多くは・・・・たぶん・・・・、その被害者になってしまっている個人のことを本当に考えてくれてはいません。
ただ、「正論」を言っているだけです。
逃げられないから苦しいときに、「逃げるのが毅然とした立派な被害者で、逃げないなら共依存になってるダメな被害者だ」みたいな意図の伝わるメッセージを受け取ったらさらに苦しむとはお思いになりませぬか。
もし本当にその人が共依存の状態にあるとすればなおさら、ハラッサーとの関係にしか自分の存在価値を見いだせていないのに別れろと別れろと言われたら、そしてそれが正論なのだとしたら、これはもう、うつ病の人が頑張れといわれるようなもんですぜ。
「立派な被害者」なんかじゃなくていいですよね。ただ自分と子どもを大切に思いましょうよ。
励ましのメッセージを送って下さる方は、 「あなたはもっと自分を大切にしていいんだよ」っていう路線でお願いします。被害者が力を身につけるようになる方向でお願いします。(。-人-。)
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