Treasure of life ④ | TRIP 嵐 妄想小説

TRIP 嵐 妄想小説

嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。



入って来たのは兄さん。

「あ、お疲れ。」

兄さんがキョロキョロと楽屋を見回す。

「あれ?松潤は?」

「まだ~。」

相葉君がニコニコしながら兄さんを見つめる。

……てか、ニヤニヤ?

バ、バレた?

相手が兄さんだって!

メンバー内に気になる人がいるってバレてんだから、確率は1/4。

バレてもおかしくない。

ないんだけど、バレるのはまずくないか!?

「リーダーも遅かったね。」

「あ~、ちょっとマネージャーに掴まった。」

「へぇ~、なんだって?」

チラッと俺を見て、変な顔してニノと相葉ちゃんを見る。

「大したことじゃない……。」

また俺をチラ見。

なんなんだ?

俺に関係ある話??

「この間のおまじない……やってみた?」

ニノが話を変えるように、食い気味で振る。

でも、ニヤニヤ。

俺と兄さんを交互に見て。

おまじない?

おまじないって何の?

それ、俺に関係ある?

「やってみたけど……。」

また兄さんがチラッと俺を見る。

あ、俺じゃま?

じゃまってこと?

「……ちょっとトイレ行ってくる。」

「え~、タイミング悪っ。」

相葉君がトンッと自分のおでこを叩く。

え?俺、行かない方がいいの?じゃまじゃないの?

ねぇ、どっち!?

みんなの表情から、どっちがいいのか探ってみるけど、誰の顔も教えてくれない。

ええ~、おまじないも気になるし、

何より俺の話をニノと相葉君がどう受け取ったのか気になる!

相手、兄さんだってバレてないよな?

「セットチェンジそろそろ終わるよ。」

松潤がみんなを呼びに来て、相葉君とニノが仕方なさそうに立ち上がる。

俺も仕方なく立ち上がって、兄さんを見たら……。

兄さんの顔が、ボッと赤くなった。

まるで夢の中ではにかむ兄さんみたいに!

『あ。翔君、すごっ!』

そう言いながら、自分の大胆な姿を恥ずかしそうにする兄さんに!

俺の顔にもボッと火が灯る。

あ~、マジでトイレ行きたくなってきた!

「ほら行くよ、翔ちゃん。」

相葉君に背中を叩かれ、兄さんがボソッと言う。

「トイレ……いいの?」

「だ、大丈夫。」

「俺も行きたいから……一緒に……行こ。」

夢の中でも何度か言われたセリフ……。

『一緒に……イコ?』

もう我慢できないギリギリの兄さんが、俺の腕を握って哀願する姿!

やばいっ!

俺のモッコリがもっこりと……。

ちょっと猫背になって前を隠し、

「行く、トイレ、行こ。」

外国人が習いたての日本語しゃべるみたいになりながら、兄さんと一緒に楽屋を出る。

「あ、ニノ、ちょっと遅れるって言っといて。」

大声で言って振り返ると、ニノが笑ってうなずいて。

「いいよ。」

「ゆっくりね~。」

言いながら手を振る相葉君にニノがクスクス笑う。

あ~、やっぱり二人は何か知ってる!

それ、おまじないに関係ある?

俺の気になる人、兄さんだって気づいた?

聞きたいことはいっぱいあるけど、今は聞けない!

まずはトイレに行って、モッコリを……。

並んで廊下を歩く兄さんが、変な顔して俺を見る。

ハッ。

トイレに誰もいなかったら……俺ら二人っきり?



二人っきりを心配したけど、その心配は無用だった。

俺も兄さんも個室に入ったから。

ま、俺は致し方ない。

個室じゃないと収まらないもんね。

ここのは座ると音が鳴るタイプ。

こういう時助かる。

こういう時の為にこの音はあるのね。

改めて確認。

手早く俺のをいなし、ペーパーを流して身なりを整える。

個室を出ると、同時に兄さんのドアも開いて。

「あ。」

「あ。」

お互いなんだか恥ずかしくなって視線を落とす。

「兄さんが言ってくれてよかったよ。」

ほんと助かった。

あのまま本番は……無理。

ずっと腰をかがめてなきゃならなかった!

「俺も。一人で行くの忍びなかったから。」

兄さんがふにゃんと笑う。

並んで手を洗うと、いつもの穏やかな空気が二人を包む。

そうだよ、俺らの空気はこういうの!

兄さんの綺麗な指を水がすべっていく。

ほんと、綺麗な手。

物を作る指。

指……指……指……。

『翔ちゃん、ほら、舐めて。』

そう言って口に押し込まれた指。

俺のを優しく……、時には荒々しく握る指……。

ま、まずい、またしてもモッコリが……!

これはやっぱり重症じゃないか?

現実と夢が混在しだした!

何か、違う話で気分を変えないと……。

「に、兄さん?」

「ん~?」

手を洗い終え、ペーパータオルで手を拭く兄さんが振り返る。

「おまじないって何?」

兄さんの顔がボッと赤くなる。

おまじない……そんな恥ずかしいこと!?