Love Situation ❺ ~ いちごVer. ~ | TRIP 嵐 妄想小説

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嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。



グッと腹に力をいれ、人差し指で数字を押す。

見慣れた数字がピッと光る。

呼び出し音が鳴ってるのがモニターでわかるけど……。

出ない?

いない?

いや、トイレかも?

しばらくじっと待つ。

光ってた数字が消える。

え……いないの?

どこほっつき歩いてんだよ!

念の為、もう一度押したけど出ない。

二度目を押したのは大人の優しさ!

ゆっくり松潤のマンションから出て、振り返りながらタクシーを捕まえる。

その間に松潤が気付いて追ってくるかもしれないだろ?

すれ違いとか昔のドラマみたいなの、可哀そうじゃん?

俺ってくそ甘。

と思ったけど、松潤は来ない。

タクシーに乗り込むとドアが無常にすぐ閉まる。

これじゃ、可哀そうなのは俺じゃん!

「どこ行ってんだよ。」

小さく吐いてスマホを見る。

松潤からの着信はない。

あいつ、俺をなんだと思ってんだ!?

せっかく会いに来てやったのに。

後で泣いても知らないからな!

誕生日なんて知るかっ!

顎を上に向け、両腕を組むと運転手さんがバックミラーでチラッとこっちを見る。

やべ、気付かれた……?

運転手さんはすぐに前を向いて運転を続ける。

話し掛けてこないところを見ると、気付いてない?

ホッとしたところでスマホが震える。

松潤、おっせぇよ!

俺もう、帰っちゃってるかんな!

と画面を見ると……相葉ちゃん?

「もしもし?」

「あ~、リーダー!今大丈夫?」

「大丈夫だよ。どしたの?」

「例の件、どうしたかなと思って。」

「例の件?」

「ほらぁ、松潤の誕プレ。」

「あ~、まだ決めてない。」

「じゃさ、俺、今リーダーんちの近くにいんの。

 相談しよ。」

相談?

実はもう決めてある。

松潤がウチ来た時に、いいなぁこれって言ってた絵。

でもあれ、結構前に描いたやつだし、ちゃんと何か買った方がいいのかな。

「そうだねぇ。」

「じゃ、今から行くから。15分くらいで着くから、待っててね~。」

え、あ、相葉ちゃん!?

俺、いいって言ってないぞ?

耳元でツーツーと電子音が鳴る。

マジか。

ここからウチまで……10分くらい?

相葉ちゃんより早く着かないと!

「運転手さん、急ぎぎみでお願いします。」

運転手さんがまたチラッと俺を見て、アクセルを踏む。

くそ松潤。

お前がどこかで遊んでる時に、俺は相葉ちゃんと誕プレの相談だぞ。

いい恋人を持ったな!

忌々し気に膝を叩いたら膝が痛い。

「いて……。」

あいつのことだから、きっと仕事。

わかってるよ、そんなこと。

世間じゃ翔君がワーホリだなんて言われてるけど、松潤だって同じ。

なんでそこまで仕事する?ってくらい仕事する。

俺とはえらい違い。

朝の4時まで打ち合わせなんて無理だもん。

一途で真面目で、こうと決めたら、どうにかできないかと必死で考える。

目の前のことを一つ一つクリアしていく完璧主義者。

だから素直に甘えられない。

甘える時までオラオラ。

そこが可愛いんだけど!

最近、甘えてもこない。

てか、俺の方が甘えてんじゃね?

俺ら付き合ってんだろ。

もう少し甘えてくれてもいいんだぞ。

なんてことを考えてたら家に着いた。

まだ……相葉ちゃんは来てなさそう。









潤side