愛を叫べ 下 | TRIP 嵐 妄想小説

TRIP 嵐 妄想小説

嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。

 

 

【嵐に伝えよう愛の言の葉】

 

 



「あ~、また連絡する。じゃ。」

スマホを切った翔君が、荷物をドサッと空いた席に置く。

「ごめんごめん、待った?」

こっちを見て、申し訳なさそうにおでこに皺を寄せる。

ゆっくり首を振ると、ホッとしたように、おでこがなだらかになる。

「よかった。」

チラッとメニューを見て、店員を見上げる。

「カフェオレで。」

店員が会釈して帰って行くと、こっちを見て、ニッと笑う。

「忙しい?ちょっとはゆっくりできてる?」

笑ってうなずくと、目の前のお冷をゴクゴク飲みだす。

「ごめん、急いで来たから喉乾いた。」

そんな翔君が可愛くて、緊張が少し解ける。

「なに?飲み方変だった?」

首を振ると、口の端についた水を指の背で拭う。

「俺見て笑うんだもん。」

その言い方も可愛くて、さらに笑うと、翔君にも笑顔が広がる。

「そうそう、この間、懐かしい顔に会ったよ。仕事で。

 ほら、覚えてる?5年前くらいかな?BBQで会った、背の高い結構なイケメン。

 変わってて全然思い出せなくてさ。

 言われるまで気づかなかった!」

5年前?誰だろ?

思い出そうと首を傾げると、翔君が笑う。

「きっと思い出しても会ったらわからないよ。

 すっごく変わっててびっくりしたんだから。

 髭は伸ばしてるわ、頭はモヒカンだわ。」

話してる翔君の前にカフェオレが置かれ、翔君が手でありがとうのポーズをとる。

カフェオレを飲みながら、上目遣いにこっちを見る顔にドキッとする。

「久しぶりに笑顔見れてよかった。」

それはモヒカンのこと?

それとも……?

きょとんとしていると、口からカップを離した翔君がニコッと笑う。

「あなたの笑顔見るとホッとする。」

顔が熱くなって、横を向く。

翔君がカップを置いた音がする。

「横向いてるとずっと見てられる。」

え?と思って向き直ると、翔君がクスッと笑う。

「次に会ったら絶対言おうと決めてたんだ。」

翔君が肘をついて、顎の下で両手を組む。

何を?

まさか……。

まさかね。

あり得ない。

でも……。

優しい顔で笑う翔君。

もしかしたら……?

開きかけた翔君の口を見て、思わず声が出る。

「翔君が好き!」

なぜか翔君より先に言いたくて、早口でそう言うと、ポカンとした顔が笑う。

「あははは。俺も。」

長い指がおでこを撫でながら、少し恥ずかしそうにこっちを見る。

「俺もあなたが好き。……先に言いたかったのに。」

翔君と顔を見合わせ、照れ臭くて笑う。

この空気をどうしたらいいかわからない。

わからないけど、嬉しい。

同じ気持ちだった……。

「じゃあさ、今度時間見つけて旅行行こうよ、二人で。

 計画するからさ。付き合うんだから、いいよね?」

手帳とタブレットを広げ、ペンを取り出す翔君。

こっちを見る目が優しくて、やっぱり照れ臭い。

でも……そんな翔君が大好き!ずっと一緒にいたい!

だけど……そんな顔でずっと見られたら……溶けちゃうよ、翔君!



 

           

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「早いね。」

智君が向いの席に座る。

「コーヒーで。」

店員を見上げて柔らかい笑顔を向ける。

その笑顔のまま、こっちに視線を移す智君。

猫背の背にも、肩にも力が入っていない。

リラックスした智君が、ふにゃっと笑う。

「忙しそうだね。」

そうでもないと言おうとして、智君の笑顔で口が止まる。

「仕事があるのはいいけど、体には気を付けるんだぞ。

 健康第一!」

智君がふにゃふにゃと笑っておしぼりで手を拭く。

「忙しくなると食べるのも寝るのも適当になりがちじゃん。

 でも体が資本だかんな。」

うなずいてコーヒーを飲むと、智君の前にもコーヒーがやってくる。

「ありがと。」

店員に向ける笑顔が優しくて、こっちを見て欲しくなる。

思わず智君の腕を引くと、智君が、ん?と首を傾げる。

「どした?」

どうしたってわけじゃないけど……。

何も言わずうつむく。

智君の柔らかい匂いが香って来る。

チラッと顔を上げると、智君が前のめにりになって、こっちを見てる。

「言いたいことある?なんでも聞くよ。言ってみ。」

なんでも……。

本当になんでもいい?

見上げると、なんでも許してくれそうな顔で笑ってる。

その顔に勇気をもらって、背筋を伸ばす。

まっすぐに智君を見て、大きく息を吸う。

智君は何も言わず、リラックスした様子でコーヒーを飲む。

「智君が……好き。」

思い切って声に出す。

言った!

やっと言えた!

目はつぶっちゃったけど。

言った後、薄目を開けて智君を見ると、困ったような顔でソッポを向いてる。

あ……困るよね。

突然そんなこと言われても……。

胸がぎゅっと詰まって、下を向く。

すぐにでもここから逃げ出したい。

「なんだよ、それ。」

智君がポツリと言う。

「俺がどんだけ我慢してたと思ってんだ?」

我慢……?

顔を上げて智君を見ると、智君がふにゃっと笑う。

「言っちゃいけないと思って、ずっと我慢してたんだぞ。」

え……それって……。

「これからは毎日言うからな?お前が好きだって。」

智君が照れ臭そうに笑う。

ああ、毎日言われたら……。

心臓持つかな?

持たなくてもいい!

智君が大好き!!!

ずっとずっと大好き!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相手は自分でも、好きなCPでもOK!

バレンタインだもん。

みんなで愛を叫ぼう!(笑)