水で濡れた服もほとんど乾いて、冷えた体も熱くなってきて。
外は気持ちいいけど、暑い。
とにかく暑くて、おにぎりを食べ終え、立ち上がる。
「そろそろ帰るか。シーツも乾いただろ?」
手を翳して空を見上げる。
カンカン照りの太陽。
40度越えてるんじゃね?
間違いなく体感温度は45度越えてる!
んふふ、45度なんて経験ないけど。
さっきまでは水に浸かってたから、気にならなかった!
「そうだね。」
ショウも立ち上がると、暑い風がTシャツをなびかせる。
風が吹いてもあちぃ。
でも、ショウは汗掻いてるのに爽やかに笑う。
さすがイケメン。
イケメンは暑苦しくちゃつとまらない!
「帰り、コンビニ寄ろ。」
「なんで?」
「暑くって!」
俺がTシャツをバサバサやって風を送り込むと、ショウが笑う。
「だから、家がいいって言ったのに。」
そうだよな。
こんな暑い日に外はなかった!
「でも外って、楽しいね。」
ショウの笑顔にドキッとして、暑いのにチューしたくなった自分にびっくりする。
ショウと一緒にいて、だんだん頭がイカれてきてるらしい。
いや、この暑さのせいか?
帰りにまたコンビニに寄ってアイスを買う。
コーンに乗ったデカいのと、カップに入ったチョコ味。
ショウは好き嫌いあるみたいだからな?
好きな方を選ばせてやるよ。
って、俺の好きなやつ2つ買ったから、選べないだけだけど。
家に帰ってすぐ蒲団をしまう。
夕方まで干してたら暑くて夜、寝られない!
部屋の中もムッとしてたから、すぐにエアコン付けていつもの席にドッカと座る。
「はぁ、あちぃ。」
このためのアイス!
ビニール袋から出したアイスをテーブルの上に並べる。
アイスの周りが白くなって、ちょっと汗もかいてる。
「どっちがい?」
ショウが隣に座る。
暑いのにくっついて。
汗ばんだ腕が俺の腕にくっつく。
一瞬ヒヤッとした腕が、また熱くなる。
くっついたのと逆の腕をカップに伸ばすショウ。
「これ。」
木のさじをショウの方へ飛ばす。
それを不思議そうに見るショウが可愛い。
「使い方、わかんなかったらスプーン持って来な。」
「そうじゃなくてさ……どっちで食べる?」
持つ方と食べる方?
……確かにちょっと見、わかんないかも。
「どっちでもいいよ。食えりゃ同じ!」
そんなもん?って首を傾げたショウがカップの蓋を開ける。
周りが溶けかけてる。
俺も急いでベリベリと包装を開ける。
アイスの周りのチョコが溶けて、周りの包装にくっついてる。
あ~、もったいない!
チョコが旨いのに!
「やべっ。」
チョコに気がいってるうちに溶けかけたアイスが垂れて来る。
舌 を出してコーンの方から 舐 め上げると、
まだ残ってるチョコが、バニラと混ざってグルっと模様になる。
「あ、こっちも!」
ショウが反対側を 舐 め上げる。
ピンクの 舌 がペロンと 舐 め上げる様は何て言うか…… エ ロ い。
そんなことを思っている内に、こっちも垂れて来た!
「今度はこっち!」
手前と向こうで垂れて来てる。
ショウの 舌 が向こうを 舐 め、俺がこっちを 舐 める。
舌 で押し合われたアイスは、また違うところを溢れさせ……。
「あ、また!」
「こっちだ!」
大きかったアイスが見る見る小さくなっていく。
それでも溢れるアイスは止まらない。
いつの間にか、手はベトベト。
服に垂れないようにするので精一杯。
コーンに垂れたのも 舐 めようとしたショウの 舌 が、指先を掠める。
ショウの 舌 に着いた白いアイス。
「智、そっち!」
「お、おぅ。」
見惚れてたら垂れて来た!
とにかく、舐 め切るのが先!
小さくなったアイスを向こうとこっちで 舐 め続ける。
垂らさないよう、横に 舐 めたら、ショウの 舌 先 に触れた。
ショウもアイスをこそげ取ろうとして、俺のとぶつかる。
ぶつかった 舌 が、アイスと一緒にもつれる。
甘くベトベトしたそれは、いや応なく俺の 性 欲 を刺激する。
気付けば……手もハーフパンツもアイスで汚れ……。
夢中になってショウと キ ス してた。
ショウの キ ス はどんどん上手くなる。
甘く柔らかく気持ちいい。
息遣いも、絡まり方も、唇 の感触も。
アイスのせいで、お互いのベトベトを 舐 めとる行為が優しい。
手に持ったままのアイスを、外した包装の上に置く。
エアコンがやっと利いて来たのに……どんどん熱くなる俺。
こんなベタベタな手で……ショウに触ってもいい?
ピタッと貼りついて……離せなくなりそうだけど。