ワイルドアットハート 29 | TRIP 嵐 妄想小説

TRIP 嵐 妄想小説

嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。



「これ見た時、ウチだと思って……。

 だから、家にいた時に撮られてたんだろうなって。

 家の中まで入って来てたのかって怖くなったんだけど……。」

智君が変な顔をする。

それを見た三人が首を傾げる。

「だけど……?」

智君の顔は、怖がってると言うより、困ってるって感じで、

眉が下がって、口が上を向いてる。

智君が俺の方を向いて、数歩近づいてくる。

「これさ、翔君ちだよね?」

智君がスマホを持って、俺に向ける。

「え?」

「ええ?」

「えっ?」

三人がびっくりして俺を見る。

ウチの防犯体制はバッチリ……。

人が忍び込んだりできるわけがない。

「背景がウチっぽくないなと思ってよく見たら……。

 翔君ちの俺の部屋……だよね?違う?」

「…………。」

「この間……熱で寝てる時じゃない?

 これ、翔君に借りたやつだもん。」

「…………。」

俺が答えないでいると、三人が智君を飛び越えて詰め寄って来る。

「それ、本当?」

「そうなの?」

「翔さんが!?」

三人に詰め寄られ、パニクりそうになるのを必死で堪えて智君の方を向く。

三人の頭の間から、チラッと智君が見える。

呆れたように俺を見る智君。

智君は……確信してる?やっぱり……。

「そ、そうだよ。そのインスタ、俺のアカウント!」

叫ぶように言う。

「「「えええっ!」」」

俺は三人を押し退け、智君の前に歩み出る。

「俺さ……自称、智君のファン1号じゃん?」

「メンバー同士でファンってなんだよ。」

智君が呆れ顔で笑う。

「だからさ、叫びたかったの!

 智君がどんなに可愛いか、綺麗か、かっこいいか!」

「翔ちゃん!」

相葉君が、何がなんだかわかんないって顔で俺を見る。

「うちの事務所ってSNS禁止じゃん?だからこっそり楽しんでただけなんだ。

 最初はファンの子がやってるように雑誌の気に入った写真使ってたんだけど……。」

「それにしてはshos_roomなんて……。」

「アイコン、自撮り写真だし。」

ニノと松潤もどんどん呆れ顔になってくる。

「その方が偽物感出るんだよ。

 まさか本物の櫻井翔がやってると思わないじゃん?」

「そりゃそうでしょうよ。

 誰も、本物がこんなにわかりやすく叫んでるなんて思わないですよ。」

俺は自分のつま先を見ながら、うなずく。

「で、フォローとかされて、本当に可愛いですよね~とか言われると、

 もう嬉しくって……。

 ついついいろんな智君の写真が欲しくなっちゃって……。」

「それで隠し撮り?」

ニノが呆れて溜め息をつく。

「それを俺が勘違いしたってこと?

 マスコミかストーカーかって。」

「誰だって勘違いするだろーが!」

松潤が怒り気味に呆れ顔を俺に向ける。

「ごめん……。」

声が小さくなる。

まさか、ストーカーやマスコミと勘違いされてるとは思わなかったから!

智君はSNSとかいつも見ないし……。

なんで今回に限って見たりするんだよ~っ!

「じゃ、ストーカーなんて……いないってこと?」

相葉君がきょとんと首を傾げる。

「そうでしょ。翔さんだったんだから。」

ニノが溜め息をつきながら腕を組む。

「ったく人騒がせな!」

松潤も腕を組み、斜に構えて俺を見下す。

「……ごめん。」

項垂れる俺を見て、三人が徐々に笑い出す。

「でも、翔ちゃんの選ぶリーダー、ベストショット!」

「いや、ほんと、寝てる智は本当に綺麗なんだよ。」

「起きてる時もキレイです!」

俺が叫ぶと、三人が一瞬止まって爆笑する。

「ってことは、翔さん、前前からリーダーのこと……。」

「え、あ、いや……そういうんじゃなくて、純粋にファン……。」

「だと思ってたってことでしょ?翔ちゃん、鈍い!」

そう言って、相葉君が俺の背中をバシバシ叩く。

「本当はこんなに溢れちゃってるのにね?」

ニノがスマホを俺の目の前で振る。

「や、やめぃ……。」

「男同士はないと思ってたから、気づかなかったってこと?

 だったら最後まで気づくなよ~。」

松潤が、う~んと伸びをするように両手を上げる。

チラッと智君を見ると、智君も照れ臭そうに笑ってる。

「だから、翔君ちには行けないんだよ。

 いつ隠し撮りされるかわかんないからね?」

「え~、智く~ん!」

智君の腕を掴んでゆする。

「もう気づいたから、気付いちゃったから、インスタは止めるから~!」

「当然でしょ?事務所にバレたら大事(おおごと)ですよ!」

ニノが半分本気で怒る。

「わ、わかってるよ。」

俺は、ふんとばかりにニノから顔を背け、智君を見つめる。

「だから、お願い!またウチに戻って来て?」

「翔君……。」

智君が、片頬を上げ、どうしようか悩む素振りをする。

「もう隠し撮りとかしない?」

「しない!」

「インスタもやめてくれる?」

「やめる!」

「巨乳好きな翔君だけど……俺、胸ないよ?」

「巨根がいい!」

俺の真剣な顔を見て、智君は……。

「しょうがないなぁ。」

そう言ってクスッと笑う。

「また居候させてくれる?」

「智君!」

ふんわり笑う智君に、思わず抱き着く。

「え?翔君っ?」

抱きしめて、ぶんぶん揺さぶる俺に、智君が悲鳴のような声を上げる。

「しょ、翔君っ!」

「ありがとう……ありがとう。智君!」

「……翔君……。」

微笑む智君の頬に頬を重ねる。

またキスしたくなってるけど……さすがにメンバーの前ではね?



こうして俺らはまた一緒に暮らすことになったわけだけど……。

やっぱり……気付いてたんだね?

智君!

最後の最後のインスタ。

これも見納めだから!

 

ほら、超インスタ映え!

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり30話にすることにした~(笑)

切りがいいからね?