Sunshine (8) | TRIP 嵐 妄想小説

TRIP 嵐 妄想小説

嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。

 


結局、可愛く首を傾げるノアに負けて、ベッドの隣にノアの寝床を置く。

「これなら寂しくないね?」

ついでにトイレも置いておく。

ノアがトイレでできるかどうかわからないけど……、小さいショウ君ならできる?

おいら達がベッドに入ると、首を傾げたノアがベッドに飛び乗ろうとして落っこちる。

「ノア!」

ショウ君が手を出すと、ペロペロとショウ君の手を舐める。

「寂しいの?」

横向きのショウ君越しにノアを見る。

「ミャア~。」

ノアがショウ君の腕を登ろうとする。

「しょうがないなぁ。」

ショウ君はノアを掴んで仰向けになると、胸の上に乗せる。

「今日だけだぞ?俺ら欲求不満になっちゃうからな。」

「んふふ、ショウ君……。」

そうだよね。

優しいショウ君が、寂しがるノアを置いておけるわけがない。

ノアは、そんなこと知らないって感じでショウ君の上に寝そべった。

「おい~、ここで寝るのか?ここはさすがに……。」

ショウ君が寝返り打てなくなっちゃう。

でもノアの気持ち、わかる。

ショウ君の鼓動と温かさを感じたら……スヤスヤ眠れそうだもんね?

「少しだけ、このままにしてあげて。

 ショウ君の上、気持ちいいんだよ。」

おいらもノアの背中を撫でる。

小さな前足を枕に、目をつぶるノアは……最高に可愛い。

「潰しちゃいそうで怖いな?」

戸惑いがちなショウ君も可愛いけどね?

「大丈夫。ちょっとだけ……。」

「くすぐったいし……。」

ノアの髭が、ショウ君の胸をくすぐってる?

パジャマの上からだから、余計くすぐったい?

「でも……幸せそうだよ?」

「ん……。」

ショウ君の顔が優しく穏やかで……。

おいらは体を伸ばしてショウ君の頬にキスする。

「今日は、できないのか……こいつのせいで。」

ショウ君が人差し指でノアの髭をピンッと弾く。

「んふふ、あんまり残念そうじゃないよ?」

おいらはもう一度、ショウ君の頬にキスをする。

「そんなショウ君だから……大好き……。」

もう一度唇を差し出すと、今度はショウ君がおいらの方を向く。

唇と唇が重なって、でも、ノアが起きないように、

ゆっくりと優しいキスを堪能した。



次の日、ノアと一緒にショウ君をお見送りすると、

ショウ君が、デレッデレの顔でノアに頬ずりする。

「おみやげは何がいいかな?おもちゃ?おやつ?」

「ショウ君!」

おいらが少し大きな声を上げると、ショウ君が口を尖らす。

「だって、すぐ帰っちゃうかもしれないんだよ?

 いるうちはめいっぱい可愛がりたい!」

「本当に……返せなくなっちゃうよ?」

「だ、大丈夫だよ。」

「ほんとに?」

「……仕方ないだろ?こいつ、サトシに似てるんだから。」

「おいらに?」

「見た目の可愛さって言うより……性格?」

「おいらに似てる?」

「猫だから気まぐれなところもあるけど、可愛がるとはにかんだみたいに照れるとこ。

 すっごく似てる。」

「ショウ君……。」

それは……誰だって恥ずかしくなるよ、ショウ君の顔見たら!

「昨日だって、俺の胸でスヤスヤ眠るとこなんて、サトシみたいで……。

 小さなサトシを抱いてるみたいで……。」

ショウ君の顔がこれ以上ないくらいデレっとして、ノアの頭を撫でる。

「早く帰ってくるからね。サトシと一緒にいい子にしててね。」

ノアが、ミャア~と鳴く。

おいら達はノアの上で甘いキスをして……なかなか離れないキスをして……。

「ショウ君、遅刻しちゃう!」

「おっと、いけね!」

ショウ君が慌てて飛び出して行った。

おいらとノアは顔を見合わせ、ふぅと溜め息をつく。

……泣くな。

ノアが帰る時。

おいらはショウ君をどう慰めようか考えながら、ノアをリビングに離す。

今日は少し仕事したいな……。

そう思いながら、庭の窓を開ける。

たぶん、ノアは窓を開けても逃げない。

少なくとも、ブランを見つけるまでは。

なぜかそんな自信があって、ノアを日当りのいい窓際に座らせ、

虎次郎の来るのを待つ。

茄子とミニトマトに水を上げていると、右の方がガサガサしだす。

のそりと姿を現す虎次郎。

ちょっとふてぶてしい顔付きで、庭をギョロッと見回して、

のっしのっしといつもの場所へやってくる。

大きな体を横にするのを合図に、用意しておいた水と煮干しを差し出した。

「ねぇ、虎次郎?虎次郎はこの辺の猫のことなら何でも知ってるよね……。」

いつもの場所で、煮干しを齧っていた虎次郎が、目だけ、おいらに向ける。

「ノアの双子のブランって……どこにいるかわかる?」

虎次郎に聞いたってわかるわけないんだけど……。

なんとなく、聞いてみたくなる。

そんな風貌の虎次郎。

どうみても、この辺の猫のボスって感じなんだもん。

隣のお婆さんも虎次郎のこと、タマって呼んで餌あげてたし……。

おいらは窓枠に座って、ノアを抱きあげる。

「どうしても探して欲しいんだって。」

ノアもミャア~と鳴く。

虎次郎は最後の煮干しを飲み込んで、低い声でミャ~ゴと鳴く。

虎次郎の細い目が、さらに細くなってキラッと光る。

すると、リビングでおいらの携帯が鳴った。