『RCM-PC98 ver2.3』は1980年代にカモンミュージック社から発売されたシーケンスソフトウェアです。
対応OSはMS-DOSでした。MS-DOSとは"Microsoft DiskOS"の略称です。
この頃のマイクロソフトはMS-Windows 3.0aだったと思います。
『RCM-PC98 ver2.3』は5インチフロッピーディスクが2枚組で当時とても高価でした。
簡素に見える画面は知り合いなどには不評だったのですが、プログラミングに詳しい友人が「フロッピーディスクたった2枚なのが凄い」とフォローした事が当時印象的でした。
当時ローランドから『ミュージ郎』が発売されて、音符をマウスで五線紙に貼り付ける初心者に分かりやすいシーケンスソフトウェアがありました。
自分も最初は『ミュージ郎』でしたが『RCM-PC98』の方が個人的には理解しやすかったです。
『RCM-PC98』で初めてコントロールした音源モジュールはローランド『CM-64』でしたが、その後は仕事としてローランドの『SC-55』カスタムが支給され使い込む事になりました。
カモンミュージック社の『RCM-PC98』は『レコンボーザ/98』になり、MIDIケーブル1本で16チャンネル、トラックとチャンネルの違い、ノートオン・オフにベロシティ、パンポットやピッチベンドなどなど、シーケンスソフトウェアを使っての様々なコントロールチェンジを『レコンボーザ』で覚えました。
『レコンボーザ/98ver2.5F』ではマクロ機能を使っていました。各制作会社が独自で編集したものでしたが、フリーソフトであるRAIDやRHELPを使ったマクロ機能で『レコンボーザ』起動前にメモリに常駐させて使っていました。
その後の便利だったRAIDやRHELPは『レコンボーザ/98ver3.0』では使えなくなってしまったと思います。『レコンボーザ/98』はNEC PC-9821の性能にも依存しますが、MIDI出力は確か4から5系統だったと思います。
自分は98用のS-MPUを持っていなかったのでCバス拡張スロットにローランドのMPU-PC98、RS232Cにカモンミュージックの『MA01』、これで2系統のMIDI出力をしていました。
確かもう1系統RS232Cがあったと思います。シリアルケーブルでヤマハ『MU80』へ接続。MIDIケーブルではなくシリアルケーブルで接続する事でMU80は32チャンネル使えるようになりました。
その17チャンネル以降をスルーして別の音源を接続する事で4系統目のMIDI出力になりました。
しかし同時期でもMacなら『performer』とMark of the UnicornのMIDIインターフェイスで、多くのMIDIチャンネルを使い最前線で仕事をしていた先輩を羨ましく憧れていました。
とはいえ『レコンポーザ』の独特の操作感に慣れてしまうと、もう他のシーケンスソフトやDAWにはなかなか馴染めません。
『レコンポーザ』が他より優れているとは言いませんが、独特過ぎて他へ移行しにくくなるのです。
自分の周りでレコンポーザを使う人の入力方法は様々でした。
数値入力が特徴としてあげられるレコンポーザですが、数値入力をしている人はいませんでした。
ネット検索で入力の仕方など多くの情報を探し出せる時代ではなかったので、マニュアルはあってもみんなそれぞれ独自のアプローチで入力方法を確立させて進化したのかもしれません。

そして独特の入力方法と共に1番の特徴が、『レコンボーザ』はMS-DOS上で動くプログラムという事です。
今の時代から考えればPC98は非力な性能ですが、『レコンボーザ』自体が軽量な為に動作が早いです。頭にあるイメージを瞬時にデータ化できるのが最大の特徴だと思っています。
鍵盤が弾けないなら尚更レコンポーザのレスポンスの良さはメリットです。イメージをなるべく早くデータにできれば鮮度を損なわないのです。
思い浮かべた音を入力するのに手間がかかってしまったら勿体ないと当時から思っていました。
殆どの人にはその見た目から、レコンポーザは取っ付き難いシーケンスソフトだったのかもしれません。
自分はたまたま『RCM-PC98 ver2.3』から『レコンポーザ』へハマってしまいました。
故障していたNEC-PC9821 V13は火事で失ってしまいました。エミュレーターは試して見事に起動してくれるのは感激だったのですが、当時のままエミュレートできるのであれば、なおの事キーボードに違和感を覚えてしまうのです。











