進学校で進む「数学の惨状」と「塾の対応」 | 天王予備校(高知県) ウサ山先生の塾日記

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方法論ではなく
やり切る能力(人生観)を改める

大学受験に必要な能力
「量をこなす能力」を身に付ける

この辺(高知県)の私立中学は

 

中3から高校数学の勉強をします

 

 

 

中学数学に比べ

 

高校数学は

 

抽象度や量が

 

劇的に変化します

 

 

 

県下トップ校の

 

最上位層であれば

 

鼻歌交じりで

 

独力で仕上げていきますが

 

それ以外の層

 

特に中堅以下の生徒さんは

 

青息吐息といった状況です

 

 

 

 

  その状態の生徒相手に          学校の課題はどうなっているのか

 

 

学芸中学の

 

中3の生徒さんが

 

学校配布の数学プリント(場合の数)で

 

困っていました

 

 

 

プリントには

 

答えの「数値」は

 

記されていますが

 

理解してないと

 

解くことはできません

 

 

 

設問は以下のような内容です

 

 

立方体の6面を

 

6種類の色全て塗り分ける方法は?

 

欄外に「30通り」と答えがあります

 

 

 

大人2人、子供4人が

 

6人用の円卓を書くんです割る時

 

大人が向かい合う並び方は何通りか?

 

欄外に「24通り」と答えがあります

 

 

 

この状態で

 

このプリントを

 

解く(途中経過を記述する)ことが

 

求められています

 

 

 

典型問題で

 

学校テキストには

 

解法がしっかり書いてあります

 

 

 

おそらく

 

学校の授業でも

 

一応触れられているはずです

 

 

 

しかし

 

問題集の並びと関係なく

 

ごちゃまぜにして

 

プリントを作成されると

 

何を問われているのか

 

何の問題なのか

 

そのあたりを

 

明確に認識できず

 

なかなかプリントは

 

埋まりません

 

 

 

 

次の日になると

 

更に

 

新たなプリントが

 

配布され・・・・・

 

 

 

 

なんか

 

賽の河原で

 

石を積み上げているような

 

そんな情景が頭に浮かびます

 

 

 

 

 

 

昨日のブログでも触れましたが

 

中学入試の受験者数は

半分以下に減っています

 

H元 2873名

 

R6 1292名(国際中含む)

 

 

 

これに対して

帝大系の入学定員は

1980年代と同じです

 

 

もしかしたら

 

数学の理解度が

 

この程度でも

 

かなりのランクの大学に

 

入学することが

 

可能な時代なのかもしれません

 

 

 

 

 

学校の課題

 

土佐・学芸に限らず

 

追手前の課題についても

 

上位層にとっては

 

適切な課題かもしれませんが

 

中下位層にとっては

 

離乳食期の子供に

 

1ポンドのステーキを与える

 

そんな例えが

 

頭に浮かぶような

 

状況になっています

 

 

 

 

  高校数学は              習熟度別クラスが望ましい

 

 

冒頭のプリント

 

余力のある子は

 

それでいいんです

 

 

 

実際20年ほど前は

 

各学校とも

 

そんな生徒がたくさん

 

 

 

しかし

 

最近そんな生徒は

 

非常に少なくなっています

 

 

 

学芸の場合

 

クラス10番前後の子でも

 

上記プリントが

 

重たい課題になっています

 

 

 

 

自分で考える楽しみ

 

それを実感できる生徒さんは

 

いいのですが

 

理想と現実が

 

大きく乖離しているように

 

思えてなりません

 

 

 

 

数学習熟度別クラス

 

進学校のクラスは

 

高校数学を指導するあたりから

 

習熟度に応じた

 

クラス分けをした方が

 

いい時代なのかもしれません

 

 

 

 

  塾が出来ること

 

数学は暗記というと

 

数学の先生に怒られそうですが

 

別に全員が

 

東大・京大を志望しているわけもなく

 

先ほどの問題程度を

 

理解・暗記すればいいわけで・・・・

 

 

 

 

そうであれば

 

参考書の〇頁~△頁まで

 

1週間後に

 

同じ数字でテストするから

 

しっかり勉強してね!

 

 

 

たぶん

 

その程度の

 

ソフトな指導の方が

 

今の中下位層は

 

数学の成績が

 

上がると

 

私は思います

 

 

 

 

ただ

 

学校の課題ですから

 

無視するわけも行かず

 

私たちの方で

 

課題プリントの

 

解説を用意して

 

生徒さんに配布して

 

それを繰り返し読むよう

 

指導しています

 

 

 

 

そうすることで

 

時間を捻出し

 

努力だけで成果の出やすい

 

英語や化学に

 

時間を振り向けてもらえたら

 

定期テストの総合順位(指定校のため)や

 

共通テストの総合得点率(一般入試のため)を

 

高めに誘導することができます

 

 

 

 

手前みそになりますが

 

Vector課題は

 

まさしく

 

中堅層に繰り返し学習を

 

徹底してもらうために

 

開発したものです

 

 

 

学者になるためなら

 

それなりの学習が

 

必要でしょうが

 

とりあえず

 

入試をクリアするための

 

受験勉強であれば

 

要領よく

 

クリアしたいものですね

 

 

 

 

Vectorの紹介動画をどうぞ

 

合格者によるVector紹介動画