先週、スペインでCOP25(地球温暖化対策を話し合う国際会議)が開かれました。
16歳のスェーデンの活動家グレタ・トゥーンべリさんがスピーチを行い、国連の報告書にあるデータを紹介しました。
産業革命前と比較した世界の気温上昇を、67%の可能性で(残念ながら100%などということはもはや無理のようです)1.5度Cにおさえるためには、かなりのペースでCO2の排出を減らさなければなりませんが、このままのペースではあとわずか8年でその排出限度に達してしまうと。
グレタさんは次のような例えで表現しました。
"If there is a child in the middle of the road and the cars are approaching at full speed, .....you immediately run and rescue it."
「もし道路の真ん中に子供がいて車が猛スピードで迫っていたら、すぐに駆け寄って助けるでしょう?」
そのような切迫感なしにはこの問題に対処できないということなんですね。
でも日本ではまだまだみんな落ち着いてますね。
「まさか、自分には起こらない」「周りのみんなもあわててないし」。
このように危機を過小評価する心理状態を「正常性バイアス「」というそうです。
若い皆さんは、物心ついてニュースがわかるようになって以来ずっと、台風や豪雨被害について聞き、毎年最高気温が記録更新しているのを見ていますから、そんなものだろうと思っているかもしれませんが、そんなことはありません。
ここ数年は目に見える速度で悪化しています。
だけど、政治家だって慌ててないんだから、騒ぎすぎなんじゃないの?と思いますよね。
でも政治家が動かないのには理由があります。。。